音楽放談 pt.2

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吐き気がする ―ロマンチスト

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「有吉マツコの怒り新党」という番組がある。

結構長い事やってるいる番組だが、内容としては視聴者からの何気ない日常の怒りについての投稿について有吉、マツコ、夏目ちゃんがダラダラ話しているだけというゆるい番組である。

後半では独自視点の色んなベスト3を定義するコーナーもあるが、やたらマニアックで緩いくせにやけに熱量を感じる番組なので私も最近は毎週見ている。

適度に静かな進行も見ていて疲れないからちょうどいいのである。

ちなみにこの番組は私が見る以前から人気番組らしいのだけど、このタイトルにもあるようにこの怒りというのがすごく現代的なのかなと最近よく思うのである。


特にネットにおいては別に珍しい事でもないのかもしれないけど、みんなホントどうでも良い事で怒っているよね。

それこそベッキーとゲスの川谷の不倫に関しても、何故そこまで・・・と思うほどに怒り狂っている。

ベッキーのファンだったのか、対して男前でもないのにモテる男がムカつくのか知らないが、もはや異常な有様である。

3月にバンドのライブが決まっていたのだけど、その追加チケットの販売をツイッターで告知したところ、セコい!この期に及んで!!などと怒りまくりである。

こんなこと一々ニュースで取り上げてしまうから怒りを買うのであって、ファンだけが見るSNSで何してようと別にいいじゃないか。

それにバンドのライブは川谷一人がやっている訳じゃないし、バンドのメンバーもいればマネジメントやマーケティングなんかもいる訳だから、こいつ独りがやらかしたとて仕事としてやらなければ行けないだろう。

むしろこんな状況でもとりあえず歌え!て言われている方がよっぽどしんどいと思うけどね。

大層な罰ゲームだよ。


別に不倫を称揚するつもりもないし、バカですねと思うけど、そうして怒っている人に対してはやはり違和感しかない。

もっともこれってこのケースでは表出の仕方が怒りだっだけで、例えばレディ・ガガへの一時の無闇矢鱈な賞賛も原理は同じなんじゃないかな、なんて思った訳である。

行動原理が今一わからないけど、ひょっとしたらみんな純情なのかもしれない。

一体どういう論理飛躍だと思われるかもしれないが、経験のない事には夢を観るものであると思うけど、そもそも人間関係についても経験値がなかったり、其れ故の潔癖なところがあるのかなと思う。

もちろんすごくポジティブに解釈すればだけどね。

どっちかと言えば自分の主義も主張もないからなんとなく社会がよしとする方向になびいているだけだろう。

そう言う連中の正義ってのは何故かいつもいかにも正論だけど中身のない薄っぺらな道徳に裏付けられていて吐き気がする。


そんな風潮みながら、ふと思い出した曲がある。

日本のハードコアパンクの雄、遠藤ミチロウ率いるスターリンの名曲”ロマンチスト”である。

~イスト達をバスバス切り捨てていくような曲だが、彼の歌詞の素晴らしさはなんと言っても少ない言葉の中で表現していることである。

この曲も一つのキーワードを元に所謂ミーハーという様な奴らを皮肉りまくっていて非常に面白い。

別にミーハーが悪いとは言わないけど、それに無自覚でさも自分が正義なような面をして偉そうに宣う奴を見るとどうにも溜まらない。

そんな私も、他から見れば大層偉そうな事言う嫌な奴に移るのだろうけどね。


今回はちょっと趣向を変えて、この1曲にフォーカスしてみました。

でもやっぱり、最近の風潮はちょっと異常だなと思う。