音楽放談 pt.2

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結婚は束縛でしかない? -The Fiery Furnaces

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人間は汚い生き物だ。

他の種族をいたずらに殺し、それを楽しみ、その上同じ種族である人間同士で蔑み、傷つけ、殺しあう。。。

地球の癌は、ほかならぬ人間だぁぁぁぁぁぁ!!!!


なんていうことを言う人もいるが、何を今更という話である。

一体何を期待しているのか、自分を見てみろって、ほかならぬお前自身も醜いぞと。

別に他の動物だって自分が生き残るためには必死だ。

勝手に美化するな。

人間は命の存否だけでなく社会性というものがあるから、そこでも生きている必要があるわけだ。

そのためいろんなストレスがあるんだ、人間て大変なんだぜ!なんて猫にいっても、きっと彼は彼で大変な思いはしているはずである。

お前らの方が気楽でいいよな、と思っているかもしれない。


さて、昨年からそんな人間の汚さを許せない人たちによってさんざ批判されている事象のひとつが不倫である。

不倫、今更説明するのもなんだが一応言っておくと、要するに人は欲望には逆らえないという事象である。

昨年はベッキーとバンドマン・絵音による不倫が世間を騒がせて以降、次から次へと不倫のニュースが取り上げられた。

他人さまの恋愛事情にいちいち腹をたてるなんて、みんな暇なんだな。

私なんぞは、いいなぁ、モテて・・・とか思っていた。

そして先日女優を急に引退した子と、やはり若者に人気のバンドマンが不倫していたと言って騒ぎに。

といっても、こちらはさして大きな騒動にはなっていないらしが、なんでこいつはこんなに何も言われないんだ!とか言っている奴もいる。

飽きたんだよ、人の幸せに。

女優の子は可愛い顔をしている。

対してバンドマン、冴えない。

なんでこんな冴えない奴がこんな可愛い子と・・・しかも嫁もいるなんて・・・知らんかった・・・。

そう思った奴は少なくないはずだ。

そして多くの男どもが思ったのは、ほかならぬ羨ましい・・・というただそれだけの感情ではないだろうか。

だって、可愛い子なんだもの。


一方世間の女性たちは一体どう思ったのだろうか。

割と男目線な批判が多かったような気がするのだけど、世の女性陣からしたらひょっとしたら怒りの向き方は違うのかもしれない。

あまり女の友達、まして既婚者もいないのでわからないのだけど、結婚して本当に良かったと思っている人って実は少ないんじゃないかと思う。

だって、人間だぜ?汚い生き物なんだぜ?欲深いんだぜ?男が可愛い子についへこへこついて行ってしまうように、きっとカッコよくて優しい男とわちゃわちゃしたいのは、女の人だって一緒ななんじゃないだろうか。

世の中には純愛などという幻想が流行っていた時期があったが、熱狂的にファンを獲得するのは得てして不倫ものである。

歴史的名作とされるロミオとジュリエットだって、障害あってのものである。

現代日本において身分が障害となることは極めて稀であるが、結婚しているということは実は手頃な障害で、こいつが密かな愛という奴を燃やして仕方ないのではないだろうか。

そして思う、ああもう一度、独身だったらこの人と一緒になれたのに・・・。


そんなわけで今日紹介するのは、アメリカのインディバンドの中でもとりわけギークな色の強いFiery Furnacesというバンドの曲"Single Again"である。

この曲の歌詞の内容をざっくり説明すると、結婚して幸せになったはずが旦那はクソみたいなロクでなしで、さんざ苦労してやっとこ離婚できた、新しい人生だとて再婚するもそいつもまたクソ。

ああ、独身に戻りたい・・・という嘆きを歌っている。

このバンドの音楽的な特徴としては、物語性の高い歌詞とコンセプチュアルなアルバムというところだろう。

兄と妹という兄妹のバンドなのだけど、兄貴がいわゆる音楽おたく、妹もなかなかのものらしいが、とりあえず結構美人なのだ。

今はどうか知らないが、かつてはFranz Ferdinandのヴォーカル、アレックスの恋人でもあった。

美人の妹をフロントに立てて歌わせて、バックで好き放題な曲をやる兄。


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・・・・。

異論はあるかもしれないが、個人的にはこういう女性って好き。

そして絵に描いたようなギークな兄。

ちなみにヒゲは青い。


で、この曲はシングルでリリースされた曲なのだけど、多分彼らは当時結婚していない。

なぜこの曲を作ったのかが謎だが、ともあれ歌詞の内容は結構共感してしまう人は多いのではないだろうか。

結婚生活には思い描いていた夢なんてなくて、旦那にはうんざりだわ!という人や、気がつけばなんだかんだ駄目男に引っかかってしまう人とか、そういった結婚に幸せを感じられない、いわば野生動物に近い純粋な人たちには結構受けると思うのである。

私は昨今の不倫ニュースが出るたびにこの曲を思い出したものだ。

日本人の価値観なのか世界的なものなのかはわからないが、結婚=幸せという見られ方が一般的である。

結婚をゴールインなどと表現することからも、それはもはや常識という世界で、それに異論を挟むものは人間失格とばかりに言われる。

治もびっくりだ、針の山。

確かに人生でこれからずっと一緒に生きていこうぜ、と他人同士が誓い合う姿というのは悪くない。

友人の結婚を私は心から祝福する。

しかし、一方でみんながみんなそう思っているはずなんてなくて、結婚?いいけど一夫多妻制にしね?みたいなことを平気でいう奴がいても不思議はない。

まして結婚したからと言って一切他の異性とまぐわってはならない、みたいな話になると、もはや修行の世界である。

確かに自分の嫁が他の男とよろしくやっている姿なんて見たくないし、そうなったらさすがにショックだ。

でも一方で、自分は好きにしていたいという腐った性根も否定できない。

I Am Freedom!とか言いたいよね。

もっとも、今はどうしようもなくフリーダムだが。


それはともかく、どうしたって欲望には逆らえない。

むしろその欲望に逆らわず、素直に自らの愛を貫き通す姿勢は、まさに純愛ではないだろうか。

愛が2人を引き裂くことがあっても、それだって次の瞬間は引き裂かれる愛なのだろうから。

本当はそうしたい、でも現実にはできない。

陰口言われるの嫌だし。

そんな世間の日頃の我慢もいとも簡単に乗り越えていく芸能人とやらが、単に気に食わなかっただけだろうというのが去年の話だよね、きっと。


今まさにシングルな人たちからすれば、ふざけるんじゃねぇよ動物じゃねぇんだ、みたいな気持ちかもしれないが、俗にいう既婚な人たちからすれば、I wish I will sigle again!てなもので、もっと欲望を謳歌したい!とおもっているのではないだろうか。

もっとも、それを切に願う人ほどそれはいろんな意味でかなわず、だからこそ叶えている奴が憎たらしくてけしからんのだろう。

1人って、寂しいよね、たまに。

All Need Is Loveだよ。