音楽放談 pt.2

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好みの再発見 -Radwimps

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昨年4月末に都内へ引っ越したのだけど、おかげでライブ会場へのアクセスが良くなったことと、ほうぼうで開催されるインストアイベントへの参加がしやすくなったのは音楽好きとしてはありがたい変化だった。

昨日も昔から好きなササキオサムさんのインストアイベントへ行って、写真を撮ってもらってきた。

以前サインはもらったことがあったけど、こうして一緒に写真を撮ってもらうとは、聴き始めた小学6年生の私は思い描いていただろうか、否である。

オサムさんも今年20周年とのことで、きっかけは”escape”だったから、ひょっとしたら何か記憶の齟齬があるような気がしないではないが、ともあれなんか不思議な感じがする。

アルバムによって色々なことをやっていて、新しいものがある一方で根本的なところは変わらずらしさがあって、曲もいい曲満載。

声も変わらず踊りも変わらずなので、ファンとしては嬉しい限りだ。

ちなみに先日は路面電車イベントで同じ佐々木の健太郎さんと写真を撮ってもらったり、前は人間椅子とインストアで撮ってもらったり、HostessのイベントではDornikと撮ってもらった。

本当はこの時に美人のJulia Holterとも撮りたかったが、スタッフに止められてしまった。

ともあれ、こうやって写真撮ってもらうとなんだが勝手に親近感を強めて、頑張ってほしいと思うよね。

私は根本はミーハーなのだろう。


さて、そんなミーハーな私は最近流行りものの音楽も好きをみて聞くようにしている。

話題の若手バンドや、店頭でもフックアップされているようなバンド達を開拓しようというわけだ。

この間TVでBack Numberが出ていて、せっかくなのでみていたのだけど、意外と作詞作曲の人が闇感があって面白かった。

歌詞自体も女の子に人気というからどんなかと思ったら、男目線のものが当然多く、しかもかなりナードというか、ようはヘタレな主人公が多い。

一体女の子はどこに惹かれて聞いているのか少し不思議だった。

もっとも、買おうというところまでは正直行かないかな、というところである。


その他、昨年の大ヒット映画『君の名は』で一般層へも認知が拡大したのがRadwimpsだが、私はこれまで聴いたことがなかった。

単純に私の琴線に触れる彼らにまつわる情報が入ってこなかったのと、そもそも彼らに繋がるようなバンドがなかったのである。

割と日本のインディ系は積極的に聴いていた時期があったが、見事に触れなかったな。

もちろん名前は知っていたし、ある種カルト的な人気があるのも知っていたから、不思議といえば不思議である。

ともあれ、こうして話題にもなったので改めて聴いてみようと思ったのですね。


そこで何から聞こうかと探すと、評価のよかったいくつかのアルバムの中から選んだのが『絶体絶命』というやつ。

はじめに聴くなら初期作という私のこだわりというか、信念があるのだけど、これは初期の中でもかなり充実策的なやつらしい。

一体どんなやと思ったわけですが、基本はギターロックなんですね。

それこそ残響的なエキセントリックな感じとハードでストレートな感じのWギターが印象的だが、ヴォーカルの声はよく言われるようにBump of Chickenに似ているけど、向こうが割とメロディックなパートが多いと思うけど、Radの方がラップっぽいようなメロディっぽいようなその中間的な歌いかたが特徴かな、という印象である。

アルバムの1曲目は鼓笛隊のような軽快なドラムから入るのだけど、そこから早口ヴォーカルが入って、ギターが入ってみたいな感じなのだけど、なるほどかっこいい曲だ。

もっとマイルドな感じかと思っていたけど、結構ハードさというか、ロックっぽさというか、そういう要素もしっかりあるんですね。

歌詞については、ウェブメディアで書評は読んでいたのでもっと甘ったるい言葉の数々かと思っていたら、割とわかりやすく10代後半から20代前半くらいの子達に刺さりそうな内容で、ある層にカルト的な人気になっていた理由は非常によく分かる。

これでベロベロに酔っ払っている、と一部で表現されていたくらいのラブソングがあれば、確かに夢中になる人は少なくないだろう。

そしてこのアルバムの最後にシークレットトラックというわけではないが、長時間の沈黙の後に1分かそこらの曲があるんだけど、バタバタとしたボートラみたいな曲で他の曲とかなり経路も違う。

遊びで入れました、的な感じがして、そういうところがファンにとってはまた評価の元になるのかもしてないね。


とはいえ、私はそんなに好きではないかなというのが正直な感想であった。

普通にかっこいいし、ライブとかもすごいんだろうなと思うのだけど、一方で彼らの音楽を30代の私は彼らの音楽から出てくるフィーリングに共感できないし、描いている世界観みたいなものもちょっと遠い目で見てしまうのである。

おそらく彼らがカルト的であった理由もそこになるのかなと思う。

ある特定の時期に感じる焦燥感みたいなものや孤独感みたいなもの、そういったものをうまく切り取っているのだと思う。

悪くいえば限定的な表現になっているということになるだろうけど、逆にそこにだけ響くような表現もやろうと思ってできるものでもないと思うので、それは彼らのすごさでもあるのだろう。

だから、どれだけ話題になっても彼らが30代以上の新規ファンを獲得するのは多分難しいと思う。

それこそ映画の曲”前々前世”もサビ以外知らないけど、全体的にもう少し普遍性のある曲になっているらしいので、その曲はいいけど、みたいな感じになりそうな気もする。

それはそれで別に彼らにとっても大した問題ではないのだろうけど。

ヴォーカルの野田さんはソロでもアルバムを出しており、そちらはより打ち込み要素が強く、それこそ近年のRadioheadとかと音楽性は似ていると語られることも多いようなので、必ずしもこのバンドの音楽だけが彼らの全てではないのかもしれないが、表現が特化すればするほどコアなファンがつく反面広く売れるのは難しくなるのは、まあ仕方のないことだろう。


ところで、こうやっていわゆるロキノン系と呼ばれるようなバンド、要するにロッキンオンジャパンでしばしば登場するバンドって、なぜか今時のいわゆる邦ロック的な感じっていうのがあって、私は音楽的なことには詳しくないのでそういう方面での解説はできないのだけど、メロディなのかギターのコードってやつなのか、なんなんだろうね。

邦楽ロックっぽさて何かあるんだろうな。

割とポップなやつも聴く友人がしばしばそういう音源を貸してくれるので私も幅広に聴けるのだけど、とはいえ確かにポップでいいと思うけど、そこまで刺さるかといえばそうでもない、というものが多い。

それは完全に好みとか感性の問題で、一方で4月に開催されるSynchronicityに出るようなバンド群は刺さる場合が多いから、明確でなくとも何かそうした住み分けがあるのかもしれないね。

ロッキンオンフェスに出ているバンドでも好きなバンドはあるし、いいと思う曲もたくさんあるけど、濃度という意味でいえばやはりシンクロ~の方なんだよな。

だからどうっていう話でもないんだけど、色々聴いてみると結果的に自分の居場所を確かめられるようなところもあるから、そういうのも面白くていいよね。


"DADA"