音楽放談 pt.2

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馴染むが故に -Maximo Park

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なんだか知らないが飽きずに聞いている音楽がある。
 
なんだか知らない、と言いつつそもそも好きなアーティストではあるのだけど、気がついたら2年くらいずっとiPodに入っている。
 
今日ふとそんなことに気がついたのがMaximo Parkの『Too Much Information』とThe Velvet Teenの『All Is Illusory』。
 
どっちも今聞いてもいい気持ちになれるし、いいなぁと思いながら聞いている。
 
いずれもキャリア最高傑作といっていい作品だと思うし、同時に私の中の何かに反応するのだろう。
 
こういう音楽に出会えるのは本当に嬉しいことだよね。
 
 
さて、そんなMaximo Parkが今年4月に新譜がリリースされるわけで、前作がこれほどまでに私の心を掴んだあとなので、期待と不安が入り混じるのは致し方ないことである。
 
とりあえず先行シングルを聞いたけど、ちょっとひねくれたアレンジの曲で、彼ららしいといえばらしいのだけど、一方で『Quicken The Heart』的にちょっとずらしすぎたりしないかと懸念してしまう。
 
もっともその曲自体はオープンで彼ららしい明るさを携えた曲なので、寧ろいい感じに脱皮した作品になるのではないかと期待している。
 
比較的暗い音楽を好む私が、彼らのような陽性の音楽をこうして好んで聞いているのは、どういうわけだろうか。
 
基本的に私は明るい人なのかもしれない。
 
 
そんな新譜に思いを馳せつつ、先日何気なくCDショップをうろついていると、彼らのライブアルバムを発見。
 
2015年のロンドンでのライブを収録したものらしいのだけど、私はこの存在をちっとも知らなかった。
 
曲目的には『Too Much Information』も含むもので、しかも2枚組と非常に充実している。
 
私が久しぶりに見たライブと近い時期のものだし、これはほしいとテンションが上がった。
 
で、早速買って聞いたわけだけど、やっぱり彼らはいい曲書いているよね。
 
日本では全く情報がなかったこのライブアルバムだが、内容的にはベストアルバム的なものだ。
 
1曲目は"Girls Who Play Guiter"から始まって、各アルバムの1曲目を順にやっていくのも来日公演の時のセットリストを思い出させる。
 
1stからの曲が多い印象ではあるが、キーになるポイントでは2ndの曲が光っている。
 
ロック色の強いアルバムなので、それは必然だろう。
 
いわゆる代表曲というか、曲の持つインパクトという意味ではやはり初期作は強い。
 
単純に印象に残っているから盛り上がるという側面もあるとは思うけどね。
 
でも、もちろん以降のアルバムだっていい曲は満載だし、新譜からの曲だって見事に馴染んでいる。
 
このアルバムが彼らの10周年記念ライブだったようなので、初期作に比重がいくのも必然かもしれないし。
 
 
正直録音がそんなにいいとは言えないし、その意味でもったいないところもたくさんあるのだけど、彼らのファンとしてはやっぱり嬉しいし、何より来日の機会が少ないのでこうしてライブを聞けるのはありがたいことである。
 
ちなみに冒頭の、ふと随分聞いていると気がついたきっかけもこのライブアルバムを聞いたからなんだよね。
 
2015年のライブの模様なのだけど、私は『Too Much~』って2016年のアルバムと思っていたの。
 
ところが実際は2014年で、このブログでも2014年のベストアルバムとしてあげているである。
 
よく考えて見たら、来日公演の日のこともよく覚えていて、その日は平日だったから仕事をさっさと切り上げようと思ったら急な会議が入って、しかもそれがめちゃくちゃ不毛なものだったから無駄なことを言う上司を制して切り上げてライブへ向かったのである。
 
その上司がその後やめて、私もやめて、それが2015年だから、てことは2年もずっと聞いてたんだ、なんて気がついたのですね。
 
でも、実際ものすごくいいアルバムだったから当然といえばそれは当然なのかもしれないけどね。
 
 
ともあれ、こうしてライブ盤を聴きながら新譜を待ちつつ、最悪フェスでもいいから彼らの来日を待ちわびてるわけである。
 
それこそ今はHostessと契約していたはずだから、HCWなんかでの来日や、サマソニの深夜枠でもいいから、また彼らのライブが見たいなと本当に思う。
 
日本ではイマイチ人気が出なかったけど、いい曲を書いているし、ライブパフォーマンスも素晴らしい。
 
サービス精神やショーマンシップも満載だから、もっと日本でも評価されてほしいなと本当に思う。
 
スキャンダラスでもないし、どちらかと言えば優等生なバンドだからどうしても地味に映るけど、いい音楽はいい音楽としてキチンと評価されるべきである。
 
まあ、単純に私は大好きだという話なんだけどね。
 
 
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