雨ですね、春の雨。
ていうか今年は4月なのに寒くないか。
3月くらいにはある程度暖かくなっているはずなんだけど、今年はそんな気配もなくて、急に暑いくらいになったりやっぱり寒くなったり、困ったものだ。
平日は雨でもいいけど、土日は晴れてほしいよね。
洗濯物が干せないし。
でも今我が家には浴室乾燥機があって、これを雨の日は活用しているのだけど、便利だね。
文明の利器には感謝しかない。
さて、そんな春の雨の日の昼さがり、こんな曲聴きたいよね、というのをチョイス。
まずはこちら。
映画『This Must Be The Place』のサントラから"Lay & Love"。
ショーン・ペン主演の映画で、主人公はロバスミみたいなメイクをしている元ロックスター、そんな彼がある事件を機に隠居状態となって静かに暮らす中で、ある出来事を発端に少しだけ前向きになっていくようなものである。
砕いていえばおっさんのロードムービーなのだけど、この映画では David Byurnも本人役で出演して、表題曲を歌っている。
で、この曲は映画の中に出てくるバンド、Pieces Of A Shitがショピングモールでのライブで歌っている曲で、オープニングで流れてくる。
穏やかでクリアな歌声も心地よく、晴れた日に聞いても素晴らしい1曲だと思う。
雨の日でも、こんな静かめな曲を流していると悪くない気もしてくる。
サントラ自体も非常に素晴らしいので、よかったら併せてチェックしてもらいたい。
続いてはこちら。
バンド本体よりもNW色の強い打ち込みのアルバムなのだけど、全体に穏やかなヴォーカルと、ウェットな音像というのが個人的な印象。
リリースされたのがどの時期だったか忘れたけど、私はこれくらいの時期によく聞いていたこともあって、この曲のイメージはこの季節にハマるんですね。
当時はバンドは解散状態で、この曲のタイトル通り「え、ビリーようやく落ちついた?」みたいな受け取られ方もしたけれど、彼は変わっていなかった。
変わったのは恰幅の良くなかった体型くらいか。
スマパンとしてはあと1枚アルバムを出して今度こそ解散と言われているが、その前にオリジナルメンバーでの来日を期待してやまない。
あの件はどうなったのだろうか。
それはともかく、いろいろと変化も多いこの季節、すべてのものは変わっていくんだと謳われるこの曲を聴いて、静かに受け入れる準備も良いのではないだろうか。
続いてはこちら。
穏やかに過ごしたい日のサウンドトラックBright Eyseの『I'm Wide Awake, It's Morning』から"Under The Water"。
静かで優しいいい曲です。
もう、とりあえず聴いて。
続いてはこちら。
Broken Social Sceneの『You Forgot It In People』から"Anthem For a Seventeen Year Old"。
ダサいあなたが好きだったのに、みたいな複雑な心を歌っている1曲だ。
BSSは全体に大人的な視点がありながら、どこか青臭さというか、霞越しに見る青春時代みたいな空気もあって、それがいいんですね。
今年新譜も出るのではと思われるので、期待している。
続いてはこちら。
Charlotte Hetherleyの2nd『Deep Blue』から"Be Thankful"。
このアルバムはバンドを脱退してからリリースされたアルバムなのだけど、あたかもその時の状況やそれまでを振り返るような感じもあって、なかなか味わい深い。
タイトル通り、このアルバムの曲は全体にウェットで女性的で、それまでの彼女のイメージとはだいぶ異なるものだったのではないだろうか。
残念ながらあまり売れはしなかったが、曲は良いので、是非聴いてみてほしい。
ちなみに彼女はXTC大好きなので、そこかしこにその香りもある。
今はSilver Toungue名義で活動するかと思いきや、すっかり音源の音沙汰がない。
引き続き待っているぜ。
そんなわけでXTC『Skylarking』から"Season Cycle"。
この曲も晴れれても雨でも、いつでも気持ちいい。
ていうかこのアルバムが全部気持ちいい。
ていうかXTCが大好きだ。
最後はこちら。
なんで急に邦楽に?という話だが、そろそろ外出しなくてはいけないのだ。
時間を見誤った。
ともあれ、この曲は非常に素晴らしいポップスだと思う。
1発屋なんて世間では思われているが、ファンクっぽい要素もあったり、ヴォーカル・ササキオサムのメロディメイカーとしての才能はもっと評価されるべきた。
何気にミュージシャンシップの高いバンドだしね。
落ち込んだ時にでも聴いてくれ。
と、駆け足ながら雨の日に聞きたいこんな曲、よかったらあなたのオススメのコメント欄にでも書いておくれ。
きっと聴くから。
ところで、トップの画像はマグリットの"ゴルコンダ"という作品なのだけど、これは別におっさんの雨がふっているわけではないらしい。
実際空は晴れているから、雨のように人が降っているというよりは無数の人が中に浮いている、という方が客観的な記述としても正しいだろう。
しかし、多くの人は人が降っていると思ったのではないだろうか。
まあ、この記事タイトルも雨としたからそうした先入観も手伝ったに違いない。
ざまあみろ(嘘です)。
ともあれ、雨=憂鬱なんて思い込みは捨てて、それはそれで楽しむすべを身に付けたいですね。