先週の雪は未だ溶け切らず、道端で氷と化して未だわだかまっている。
場所によっては未だに人の足跡もなく綺麗なまま固まっているが、ほとんどは煤と埃に汚れている。
都会の雪とはそういうものである。
とはいえ、やっぱり雪景色というのは綺麗なもので、そこはかとなく風情を感じてしまう。
もう少し周りの景観もきれならもっと映えたのにね。
昨年末頃から一部で話題になっていたのが、Smashing Pumpkinsの再結成。
今も活動しているではないか、という人もあるかもしれないが、確かにその通りで、アルバムもちゃんと出しているし、ライブもやっている。
しかし、あえてそう言われるのには訳がある。
なんとダーシー含めたオリジナルメンバーでのリユニオンが噂されていたのだ。
その信憑性が増したのは、ほかならぬバンドのキーマン、ビリーがそんな発言を方々でしていたからである。
あのビリーが言っているということはマジか?とファンは色めきだったのだけど、結論から言うとそれは叶わなかったらしい。
結局男3人はイハも含めて参加するもダーシーは参加しないということが発表されたのであった。
がっかりさん。
好きなアーティスト、特に自分の青春時代に好きだったアーティストというのは特別な思いがあるし、またそれがバンドである場合にオリジナルメンバーであることの思い入れはこれまた格別なものがあったりする。
Nine Inch NailsはずっとTrent一人のプロジェクトとは言いながらも、ギターはロビン、ドラムはチャーリーとかだとちょっと変わる訳である。
最近ではRage Against The Machineが結局ザック抜きでProphets Of Rageをやっているのを見て、曲はまごうことなきRageじゃんと思いつつも、やっぱり違うよねと思ってしまうファンは少なくないだろう。
スマパンについてもやっぱりそうで、別にダーシーの音楽的な貢献度はいかほどかはわからないが、それでもオリジナルメンバーでツアーとなったらやっぱり見たい。
私が彼らを聴くようになったのは大学の頃で、アルバムとしてはすでに『Machina』のリリース後、なんならベストアルバムも出ており、解散状態であった。
確かZwanをやっていた時だと思う。
その後Zwanも解散、スマパンを再結成したので、リアルタイムで聞いたのは『Zeitguist』からである。
すでにそのアルバムには90年代の香りなどあるはずなく、メンバーもジミーとビリーの二人で、実質別のバンドだったよね。
その後ジミーも脱退してビリー一人になって以降も、2000年代のスマパンの音楽であった訳だ。
それでもビリーは楽しそうだったのでいいのかもしれないが、ファンとしては残念な気持ちはあったんだよね。
だからこその期待だったけど、結局うまくいかなかったらしいね。
ともあれ、スマパンとしてはあとアルバム1枚くらいと言われている中で、ジミーとイハの2人だけでも合流して、そのメンバーで最後のアルバムを作ってくれるなら、それはそれで期待していよう。
それにしても、ビリーってやっぱり結構子供なんじゃないかという気がするよね。
そんなビリー、昨年はソロ作もリリースしている。
過去1作だけソロは出しているが、それからだいぶ経っている今作は、本名名義でリリースされている。
1stソロはNW的な風味の音楽で、彼の影響源を全開にしたアルバムで、評価自体は悪くはなかったと思うけど、大した話題にもならなかった。
そしてソロ2作目についてはもっと話題になっていない。
アルバムに合わせて映像も作ったらしいが、スマパン含め好きなように活動しているらしい。
作品としては全編アコースティックな感じで、曲は相変わらず悪くないさすがのもの。
とはいえ、やっぱりパッとしないというか、まあまあまあ、という感じ。
思い出にすがるのはあんまりいいことだとは思わないんだけど、やっぱり楽曲の唯一無二性がなくなっている気がする。
まあ、十分いい作品を作ったと思うから、あとは自分が楽しいようにやってくれるのがいいとは思うけどね。
とりあえず、日本にもまたライブに来て欲しいよね。