音楽放談 pt.2

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ありがとう、リマスター盤 -Smashing Pumpkins

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最近自分の中で懐古趣味に目覚めてしまったのか、昔よく聞いていたものを改めて聴いたり、あるいはベスト盤だけしか聴いたことのないものをオリジナル盤を買ったりしている。

先日Prodigyの『The Fat Of The Land』、世界で一番かっこいいカニのジャケットのやつだけど、これを今更聴いてる。

ベスト盤以降のアルバムは友人から借りて聴いたことがあったのだけど、実はスタジオ盤は聴いたことがなかったのだ。

なので、ちゃんと聴こうと思ったのだけど、やっぱりかっこいいね、Prodigy

逆にHard-Fiはオリジナル盤は全部持っているのだけど、改めてベスト盤で聴いてみたり。

アルバム通していろんな曲を聴くことによる発見みたいなものもあるので、それはそれで面白いのだ。

このバンドは今はすっかり沈黙しており、解散してしまったのかもしれないけど、結構好きだったのだ。

ただ、曲は今聴いてもやっぱりモッサイというか、スタイリッシュではない。

特に2ndなんてまあダッサイ。

本当に男臭い感じで、オシャレって何?みたいな感じなんだけど、でもそれが逆によくてね。

アルバムのジャケットのセンスはいいのに、全体的なセンスが絶妙だ。

このベスト盤にはいくつかリミックス的な曲もあったけど、トランペットが必殺仕事人の例の曲にしか聴こえない曲もあったりして、愛さずにはいられない。

ライブはすっごくいいので、また次のアルバムも気長に待っていよう。


で、懐古趣味、大人の嗜みといえばリマスター盤、中でもデラックス盤の購入だろう。

後から出すのといいことに、ライブ音源や未発表テイク、そのほか未発表曲もあったりと、なかなかファン心理をくすぐるわけだが、如何せん高い。

それに、結局長く聴くのはアルバム自体だから、実際問題リマスターによってよほど変化がない限り果たして買う意味があるのか、あるとすればもはや収集癖の充足に他ならないわけだ。

私が過去買いなおしたリマスター盤は、Nine Inch Nailsの『Pretty Hate Machine』だけなのだけど、このほどついにSmashing Pumpkins、通称スマパンの1stのリマスター盤を買ってきてしまった。

理由はいくつかあって、まず昔に買ったのは90年より前の録音なので、音が弱いのである。

だから、iPodで聞いていてもいちいち音を上げないといけないという非常にストレスな状況だったので、それを解消したいということ、いまひとつはセットに付属するDVDが見たかったから。

まだ髪の毛ふっさふさのロン毛だったビリーのライブ姿も拝めるとあって、やっぱり見たいじゃん。

そんなわけで買ってきたのでした。

ちなみにこのセットには未発表ライブテイクや、別テイクなどをまとめたCDもある。


まずは本編のリマスターについて。

さすがに音圧が上がっているし、そのことによる激しさがしっかりと立っていて、これはとても嬉しい。

彼らのアルバムで何が好きかと聴かれたら、私はやはり『Melloncory~』を選ぶ。

だけど、このアルバムにもやはりいい曲は満載だし、すでにスマパン節が確立されている。

むしろギターはもっと歪めて轟音をわかりやすく出しているし、ジミーのドラムは当時からサウンドの要である。

ビリーにとって彼はかけがえがなかったはずなのに。。。


私はスマパンは大学の時に後追いでよく聴いていた。

2006年とかそれくらいの時期だから、すでに『Machina』も出して沈黙中だった気がする。

だけど、彼らの曲から滲み出るなんとも言えないやるせない感じというか、強いて言えば90年代っぽさというか、そういうのが妙に沁みてよく聴いていた。

『Zeitguist』以降の彼らにはない、その曖昧ながら確かなそれがやっぱりとてもいいんだよね。

グランジオルタナと言われたそのギターを主体にしたサウンドは、今でも私は大好きだし、たまに無性に聴きたくなるのである。

ある種の閉塞感みたいなものかもしれないけど、どうにも惹かれてしまうのである。

1st~3rdまでの彼らの曲にはそれが明確にあって、『Adore』はそれとはサウンド自体がかなり違うんだけど、でもこのアルバムも不意に聴きたくなるんですよ。

なので、このあたりのアルバムはすでにリマスター盤が出ているので、正直欲しくてしかないのである。

いずれも当時の出荷盤では音が弱いからさ。

ともあれ、とりあえず彼らの1stたる『Gish』はリマスター大正解である。

買ってよかったな、なんて思うし。改めてまた聴いているのである。


それにしても、新しいバンドでも興味あるのはたくさんあるんだけど、こうして昔のやつを買い直してしまうあたり、自分もちょっとずつ感覚がかわってきたのかな、なんて思うところもあって、ちょっと寂しくもある。

だけど、よく分からないけどたまらなく好きっていうものって誰にでもあると思うし、それが私にとってはこういう音楽なんだろうね。

正直スマパンの音楽って、卑屈っぽいというか鬱屈しているというか、少なくとも陽性の音楽ではないのだけど、だからこそ私のような人間には刺さって仕方ないのである。

次は『Siamese Dream』かな。


"Snail"