音楽放談 pt.2

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20YEARS, PASSION &RAIN -Tha Blue Herb

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昨日無事Tha Bleu HerbのライブDVD『20 Years Passion & Rain』が届いた。
 
特典のステッカーとラジオを収録したDVDも同梱されていたわけだが、改めて酒を飲みながらライブDVDを見る。
 
当日は台風直撃で、10月の末で少し肌寒くなっている時期だった。
 
酒どころではない。
 
幸い野音なので入場時にドリンク代みたいなものではなかったのでよかった。
 
物販を買おうと列を成している間に始まってしまい、イントロは遠巻きに見ていたんだけど、そこからもじっくり見られるのがDVDの良さである。
 
 
こうして改めて見ていると、実にアニバーサリーなセットリストだし、特別感のあるライブである。
 
いわゆる定番曲ももちろんあるし、最近のライブであまり聴かなかった”時代は変わる”も一部分だけだけど演奏されるんだが、それよりもやっぱりレアなのは”スクリュードライマー””未来世紀日本””路上””コンクリートリバー””Candle Chant”など、普段のライブではまずやらないような曲が満載なのである。
 
公式サイト特典のラジオ収録のDVDをみるとまた面白いんだけど、特に”未来世紀~””路上”についてはライブではやらないと話してたんだね。
 
どちらも物語的なリリックで彼らのキャリアの中でもかなり異色な世界だし、ある意味で彼らの特異性を表している曲でもあると思うけど、要するにメッセージというよりはある種のSF小説、半ドキュメント的ストリートの物語なので、オチがわかっているものを再現するのは興味がない、面白くない、というようなことを言ってたんだね。
 
すでにこの段階で一つのサプライズの布石として話しているのか、どこかの時点で変わったのかはわからないが、「この2曲はやろうと思った」ということを確かマンスリーレポートで書いていた。
 
かなり鬱っぽい世界観のリリックと曲なんだけど、よかったよね。
 
「太陽はなぜか透明で暖かく、退屈な午後は俺に妙にやわらかく、当たり前のように鳥や虫が鳴き花が咲く、女の鼻歌が耳をからかう」というラインが、実際にそういう情景を目にする瞬間によく浮かぶ。
 
 
都合3時間を超えていて、曲も30曲以上、改めてあの環境でやったのかと思うとすごいよね。
 
ノーカットなので、本編終了後に流された彼らの初めての楽曲”この夜だけは”オリジナルヴァージョンも収録されていた。
 
エンドロールでは撤収作業の様子を淡々と流しているのがまたよかったね。
 
 
雨の音や風の音、カメラも雨粒がぶつかっていて、映像でもわかるくらいの大雨であったが、そういうのも含めて彼らの20周年にはいいのではないだろうか。
 
彼らの代表曲”Amenimomakezu”ていうのがあるし、シングルでも「雨ふらば降れ、風ふかば吹け」というラインもあるし、ある種の必然だったかもね。
 
ちなみに特典DVDでは20周年のキャリアをさらっと振り返るようなものになっているんだけど、やっぱりこの時点で色々仕込んでいたんだね、頭の中の計画も含めて。
 
 
彼らの音楽は、いわゆるヒップホップファンでなくても共感できるところがたくさんあると思うし、活動の遍歴は単純にかっこいい。
 
インディペンデンスというものをずっと体現して20年、すごいよねと思う。
 
発売は来週だけど、ぜひ買って見てほしい作品である。