音楽放談 pt.2

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いい音楽は地続き -4AD

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1月は旧暦では春なわけで、正月にも新春などとのたまっているわけだが、実際問題まだまだ寒いし、なんなら一番寒いのはこれからの時期である。

それでも私にとっては冬を感じるのは12月が一番である。

なぜかはわからない。

1月はどこか春を感じるのはテレビのせいじゃない。

もうすぐ3月である。


さて、遅ればせながら23日に行った4ADのパッケージツアーについて。

昔からとんがった音楽を届けていることでコアなファンと多くの信頼を勝ち取っているという4AD、そのレーベル所属のバンドによるパッケージな訳だが、今回は激アツだ。

何よりまずはDeerhunter、年明け早々に新譜をリリース、前作でかなりそれまでの作品からの転換を感じたわけだが、今回もまた肩の力の抜けた作品になった。

まだ聴き込めていないけど、初めてライブを見たのが『Monomania』の頃だったけど、その時はものすごく攻撃的な印象を受けたけど、その次に見たのがもちろん『Fading Frontier』なわけだけど、かなりおおらかな音になった彼ら、次はどんな感じになるんだろうかというのが焦点だ。

また今回個人的に嬉しかったのがGang Gang Dance、気がつけば音源は多分全部持っているんだけど、ライブは見たことなかったの。

彼らの音楽は民族音楽みたいな感じが強いんだけど、絶対ライブ楽しいじゃん!と思いつつ、なかなか来日がなかった。

彼らは昨年9月に新譜を出しているんだけど、もともとこのイベントは10月の予定だった。

だから、当時は彼らの新譜とDerrhunterの来たる新譜への期待というテーマだったのが、この1月まで延期になった。

当初はマジで焦ったよ。

ひょっとしてチケット売れてないのかなとか思ったわけだけど、せっかくなら両バンドとも新譜が出る、かつ今回出演のもう1組、Daughterのヴォーカルのソロ、Ex:Reも出演になり、彼女のリリースがこれからだったので、そうした兼ね合いだったのかもしれない。

いずれにせよちゃんと来てくれてよかった。


しょっぱなはEx:Re、Daughterは1度だけライブを見たことがあるくらいで、音源もちゃんと聞いていないけど、その時の印象はやはり彼女の声だった。

めちゃFeistに似ているのである。

音的にはエレクロな感じだった気がするけど、その信用が強すぎて。

ともあれ、そんな彼女のソロ作はストリングスなども入れるクラシカルな要素もありながらエレクトロ、フォーキーな感じで、彼女の声を生かすにはいい音楽だった。

全体に穏やかで静かな楽曲が多く、歌い上げるよりは囁くような感じなので、仕事終わりに酒飲みながら聴くにはよかったですね。

諸所にはにかみながら嬉しそうにやっている姿は可愛らしかったね。

ただ、バンドメンバーの女性の方が頼れるお姉さんという感じで好きでした。


続くはGang Gang Dance、考えてみたらメンバーの顔も名前も知らないので、この人たちだったのかと本当にお前ファンかよ、と言われそうな状況だけど、それはさておきライブは耳馴染みのある曲からスタート(曲名は把握していない)。

このバンドは女性ヴォーカルがいるんだけど、この人の声が非常に独特で、音楽以上にオリエンタルな風味を醸しているのは他ならぬ彼女である。

真っ白なアラブ、中東っぽい衣装で登場したわけだけど、音源で聴くそのままの声だったことに妙に感動しつつ。

全体にジャムっぽい展開が多く、キャッチーかと言われればそうではないだろう。

しかし、あの高揚感とか多幸感みたいな感じは実に気持ちよかったね。

途中でカバーも挟みつつ、終始ご機嫌そうであった。

実際に楽しかった。

個人的には"Mindlkila""Princess"のどちらかは聴きたかったんだけど、どっちもなかったのが残念ではあったが、ともあれいいライブでした。

また来て欲しいな。


そしてラストはDeerhunter、なんやかんや客入りも良くて、ほぼ満杯くらいだったのではないだろうか。

しかし、何か機材トラブルだったらしく、開始時間が押してしまった。

さらに始まってしばらくも、ギターの音がうまく出ていなかったようで、ブラッフォードが歌いながらしばしば手を広げて困ったな、というジェスチャーを見せていた。

PAさんが入って調整したものの、不安なのかおもむろにベースの人と変わって、自分がベースを弾きながら歌い、ベースの人にギターをチェックさせるという謎の事態に。

ちょっと面白かったけど。

ようやく納得いったのか、ご機嫌に挨拶をするとそのまま演奏は続いた。

今回は緊張感とかよりも終始楽しそうで、あんまりこれまでにない空気だった。

ただ、正直彼らの本領発揮となったかといえばそうではないだろう。

開始が押したことでもともと1時間の持ち時間がもっと減ってしまったしね。

MCで「ごめん、時間がないんだ」みたいなことを言っていたけど、それだけが残念だった。

ライブは終始楽しそうで、みているこちらもよかったよ。


で、時間が云々と言っておきながら、なんとアンコールも。

しかも、全出演者が出てきて、ジャムセッション

なんの曲をベースにしているかわからなかったけど、楽しそうでよかったよ。

Ex;Reの女子2人が酒を片手に控えめにしている感じと、GGDのヴォーカルの子がメインで歌っているその対比がちょっと面白かった。


と、駆け足にババっと書いたけど、正直時間が短くて物足りなさは否めなかったし、久しぶり、初めてなのに聴きたい曲が聴けなかったところはあるけど、なんだかんだよかったね。

特にGGDについては、なんかすっごい非日常感満載で楽しかった。

今度は単独できて欲しいな。

今回はやらなかったけど、やっぱり生で聴きたい"Mindkila"