音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

最近改めて聴いて「好き」ってなったやつ

今の住居に引っ越してきてもう5年以上になるが、いまだに近所には未知のゾーンが多い。

 

基本的には住宅街なのでそもそもなにがあるというものでもないのだけど、ちょっとした飲食店や公園など、地味に私の心に刺さるスポットがあるんだなとちょくちょく発見している。

 

だいたい電車に乗って出かけてしまうので、それらに目配せすることもなかったが、最近はそんな何かがないかとウロウロしたり、地図を掘り下げてみたりするのがちょっと楽しい。

 

今日は歩いて10分くらいのところにある銭湯へ初めて行ってみた。

 

これについては存在していることは知っていたが、家に風呂はついているし、わざわざ行く理由もなかったんだけど、湯船に浸かりたいと思っても湯を張るのも面倒だし、それに私の個人的なムーブメントとして、これまでやっていなかったちょっとしたことをして変化をつけよう、というのがあるので、せっかくなので行ってみたわけだ。

 

洗い場と浴槽があるだけのシンプルなところで、石鹸なども持ち込まないといけないので本当にただのでかい風呂なんだけど、それはそれでなんだか悪くなく、ゆったりと足を伸ばして軽く汗が出る程度に使って出てきた。

 

今日は秋のように涼しく、夕方には雨も止んで爽やかに風が吹いていたので帰り道は湯冷しにもちょうどよかった。

 

またたまに行ってみよう。

 

 

さて、先日サマソニにも行ったので、そこでみたあたらしいアーティストの音源なんかも聞くようになっている。

 

それこそRina SawayamaとCHAIは CDも買ってきたんだけど、どちらも気に入って最近よく聴いている。

 

他方で、買ったけどあまり当時は聴かなかったものや、最近ご無沙汰だったなというものも改めて聴いている。

 

例えばSt. Vincentは元々聴いていたけど、最近はあまり聴いていなかったところ、先のサマソニのライブで感動したので改めて聴いている。


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最新アルバムではないが、個人的には前作に当たる『Masseduction』が好きだったのでそちらを。

 

まさに今の日本にドンピシャな「政権の腐敗!」と日本語でシュプレヒコールされる曲もあり、しかしこの曲のサビ部分の歌詞が「私をオンにするものをオフにはできない」というのが実にいいなと思ったわけだ。

 

歌詞をちゃんと読み込むことも最近はちゃんとしていなかったのでね。

 

新譜もまたちゃんと聴こう。

 

 

またなんの気なしに気いてみたのがこちら。

日本でも音楽ファンにとってはある程度馴染みがあるとはいえ、そこまで人気もないというのが正直なところなのだけど、音楽の渋みとジャケットの洗練された感じが素晴らしいThe National。

 

本国アメリカではグラミーも獲っているので人気らしいが、そんな彼らの目下の最新作が19年にリリースの『I Am Easy To Find』。

 

ショートフィルムとも連動したところもあるので、日本盤のボーナスデイスクではそのフィルムスコアも収録されている。

 

このバンドのヴォーカルは渋いバリトンヴォイスが特徴的だが、ちょっと草臥れた感じがするので本当に渋みがすごいんだけど、このアルバムでは複数の女性ヴォーカルがゲスト参加。

 

曲に彩りを添えており、相互の対比が実に美しい。

 

今日外出のおりに改めて聴いていたんだけど、アレンジも丁寧だし、細かく目配せされている感じもあって、こんなに聴きどころ満載やったんな、とようやく気がついた思いだ。

 

特に好きなのがこの曲。


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イントロからアウトロまで、全部好き。

 

メロディや本編的なところが元々すごくいいなと思って好きな曲だったけど、どちらかというと一定のテンションを保つヴォーカルに対して、ドラムなどの演奏は後半に従い激しさを増している。

 

そしてアウトロの効果音的なところも、今日初めて気づいたけどたまらない切なさみたいなものを感じて、なんて綺麗な曲なのかしらと感動してしまった。

 

20年3月に2デイズの来日がきまっていたのに、コロナでなくなってしまったのが今でも残念だ。

 

改めてきてくれること願っている。

 

 

つづいては、こちらはなんやかんや定期的に聴いているのだけど、やっぱりかっこいいなと毎回思うバンド。

00年代に、他のバンドに先駆けてポストパンリバイバルで注目されたThe Faintのベストアルバムだ。

 

アルバムについては入手できるものは全て入手したけど、それでもなおこのベスト盤はこれはこれとして素晴らしい。

 

ちょっとダークなベースラインブリブリに効かせた曲自体がそもそも好きなテイストなんだけど、彼らはダンスミュージック的なマナーも心ているので、聴いていると踊りたくなってしまう。

 

日本ではコアな音楽ファンには支持されていたものの、あまり大きな成功を収めたとは言い難い。

 

しかし、このバンドは本当にもっと売れてもよかったと思うんだけどな。

 

全部かっこいい。


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アーティストとしてはずっと聴いているけど、アルバムについてはやっぱりこれが好きだなと遡ってしまう系がこちら。

チルウェイブと呼ばれた一軍の代表格、Toro Y moiの3rdになるのかな、『Anything In Return』。

 

私が彼の音楽を初めて聴いたのがこのアルバムのシングル“Say That”だった。


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今見ても実に不思議なPVだが、曲もどこかモヤの向こうにいる何かを掴もうとするようなイメージを勝手に持っているのだけど、いずれにせよ肩の力が全く入っていない感じ。

 

アルバム全体もポップさもありながらゆるさがあって、しかしなんか焦燥感みたいなものを感じるのは気のせいかもしれないけど、ともあれ彼のアルバムは全部持っているのだけど、このアルバムがアルバムとしては1番好きかなと思い、また聴き直している次第だ。

 

こちらもライブを見たことがないので、また是非きてほしいなと切に願っている。

 

 

と、数は多くないけどこの辺りは最近聞き直していてやっぱりいいなと思ったり、思い直したりしたわけだ。

 

新しいものはそれはそれとして、アップデートされたものが提示されるのでいいのは確かなんだけど、他方で色褪せないもの、名曲はやっぱり名曲だし、名盤はやっぱり名盤なのである。

 

世間的に売れている売れていないなんてのは大した問題じゃなくて、やっぱり私はこれが好き、と思えるものをいくつ見つけられるかが人生の彩りとなっていくのではないだろうか。

 

まあ、ここで挙げたものは評価もちゃんとされているものばかりだけどね。

 

ただ、どのバンドも日本ではそこまで人気なわけでもないし、ポップアイコン的に目立っているわけでもないので、来日はなかなかないかなと思いつつ、待ち侘びている次第である。

サマーソニック2022、1日目から最高だった話

昨日は3年ぶりの開催となったSUMMER SONICへ。

 

個人的には4年ぶりで、前回は2018年はQueens Of The Stone Ageを見にいった。

 

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この年はソニマニも行ったんだな。

 

まあ、なんせNine Inch Nails来たしな、また来てほしいな、来てほしい。

 

それはともかく、チケットは早々に完売、私もヘッドライナーがThe 1975、さらにSt. Vincentもきまっていたので、それで早々に押さえておいてよかった。

 

ただ、案の定ヘッドライナーで被っていたので、直前まで私は悩むのであった。

 

 

それはともかく、久しぶりに比較的早い時間に会場である幕張メッセに。

 

11時40分からのThe Linda Lindasをみようというわけだ。

 

最寄りである海浜幕張駅に11時前にはついたが、会場までの道すがらですでに大行列。

 

そしてリストバンド交換でさらに行列を成しており、結局入るまでに40分以上かかった。

 

結果ステージ開始には間に合わなかった。

 

とはいえ、駅からの道もその景色も、それこそ初めて行った2005年の時と変わっていなくて、それが懐かしくて。

 

幸い風は涼しかったが、午前はまだ日差しも強く、汗がダラダラ出てくる。

 

マスクもしているので、入場前に熱中症になってしまったのか、近くで女の子がふらふらになっていた。

 

友達と来ていたので解放してもらいながらスタッフさんに担がれていたが、その後回復して今日を楽しめただろうか。

 

 

さて、遅ればせながらなんとかライブへ滑り込む。

 

The Linda Lindasは、日本の同盟映画に感銘を受けてそのままバンド名に採用したというバンドだ。

 

メンバーはなんと12歳から18歳の女の子、学校の図書館でパンクな曲を演奏するライブがYoutubeでバズり、それで知名度を一気に上げたのはいかにも現代っぽい。

 

なによりこんな年頃の子たちが、パンクスピリッツバリバリの曲を歌って、自分達で演奏して、そうしてはるばる海外までやってきたんだから、それだけでめちゃくちゃクールだなと思ってしまう。

 

メンバー若いから元気いっぱいだ。

 

顔にひげ?のペイント?をしている。

 

曲自体はシンプルだし、演奏もところどころおぼつかないところもあったけど、変わるがわるヴォーカルを変えながら歌い上げて、演奏もしっかりしている。

 

なんか勝手に色々考えてしまって、勝手に感動してしまった。

 

最後はブルーハーツの“リンダリンダ”のカバーを披露して、元気いっぱいに去っていった。


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この子たちが数年後にどうなっているかはわからないけど、今の世界はこういう世界なんだな、と思うとなんかちょっとだけ未来が明るい気がするな。

 

ヒロトマーシーに会えるといいね、まあクロマニヨンズで出てるから、出会いがあったと願う。

 

 

次は途中からだがCHAIへ。

 

多分過去行ったフェスでも出ていたんだと思うけど、ライブは初めてだ。

 

音源もちょっと聴いたくらいだけど、リアルタイムで存在している以上、やっぱり見ておかないと。

 

で、結果よかった。

 

とにかく明るい、ひたすら楽しい。

 

双子のマナカナを中心に、メンバー全員まあ明るいし、絶妙に緩い。

 

もっとバキバキに演奏しているのかと思ったら、双子はマイクリレーでラップみたいなことやったり、絶妙にシンクロしていない踊りをやったりと、自由度満載のステージだ。

 

でも曲はタイトでニューウェイブ感も満載ながらそれだけではもちろんない。

 

なんだかんだ楽しんでいる人を見るのは楽しいからね。

 

また、彼女らの代表曲の歌詞「We Are So Cute. Nice Face, Come On Yeah!」というのが素晴らしいよね。


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圧倒的な自己肯定。

 

素晴らしいと思う。

 

また音源もちゃんと聴こう。

 

 

ここからマリンスタジアムへ移動。

 

今日の私のタイムテーブルは、聴いたことないやつを優先することを重視していたので、Rina Sawayamaを見ようというわけだ。

 

名前くらいは知っていたが、音源は全く聴いていないしどんなアーティストかも知らない。

 

名前からして日本人なのかしら、くらいだ。

 

マリンにつくと、すでに結構人入りがあってびっくり。

 

アリーナにも人がどんどん入っており、スタジアムも結構席が埋まっている。

 

人気なんだな。

 

ただ、実際ライブが始まると早々に痺れた。

 

歌は当然うまいが、声にも色気があって、曲もR&B的なメロウな感じかと勝手に思っていたら結構激しめで、曲自体もかっこいい。

 

全体的にかっこいいのだ。

 

私はスタジアム席で座りながら見ていたのでモニターで細かなパフォーマンスは見ていたんだけど、女性ダンサーを2人従えて歌い踊るさまは、かっこよかったですよ。

 

で、このライブでは何よりMCがすでにSNSでも話題になっている。

 

彼女は日本人だが育ちはロンドン、今回日本では初ライブらしい。

 

またLGBTQの中で彼女はバイらしいのだが、この問題についての発言が非常に強烈で、日本のアーティストからはこんな発言は出てこない。

 

「私は日本人であることを誇りに思う。一方で性自認について日本は後進国で、それは恥ずべきことだ。私たちも人間だ、一緒に戦っていこう」というようなことを言ったのだけど、なんかもし私に子供ができたら、絶対に海外に留学とかさせないとダメだなと思った。

 

私にはそうした人たちの本当の気持ちはわからないけど、日本は価値観にしろ何にしろ、圧倒的な後進国だ。

 

そうなってしまった理由の一つは、こうしてエンタメの枠組みの中で政治的発言をすることを国民自らが批判的だし、政治家諸氏は視野の狭い人が多い。

 

今は時代の変わり目だといいよね。


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かっこよかった。

 

 

ここでまたメッセに戻って、飯を食べがてらAwsone City Clubをみにメッセに戻るも、ほぼ入場規制状態。

 

こんなに人気のあるバンドだったんですね。

 

ステージはまともに見られないので、音だけを遠くで聴きながらちょっとだけゆらゆらして、しこうしてのちまたマリンへ。

 

この間そこまで見たいのもなかったし、その後に見たいのがマリンだったので。

 

そこでThe Libertinesの配信ライブをまさかのマリンでみるという。

 

これについてはあえて何も言わないが、とりあえずカールとピートの年の取り方が違いすぎで、なんか笑えてきた。

 

 

続くは今日のベストアクトとの呼び声も高いManeskin、イタリアのバンドで、ヨーロッパのなんかのコンテスト?で優勝して世界的に話題になったとか。

 

ちょっとだけ音源を聴いたところでは、いわゆるハードロック的な音楽で、ビジュアルの時代錯誤とも言える派手さと合わせてなんでこんなに人気なのかよくわからん、というのが正直なところだった。

 

ヴォーカルがイケメンなので、ある種の懐古趣味的な人に受けているのだろうか、なんて穿った見方をしていたが、結果ライブめっちゃよかった。

 

ヴォーカルはショーマンシップ満載、美意識すら感じるメンバー全員に通底したファッションセンス、キャッチーで骨太なロックサウンド、そしてバンドとしての色気など、ライブで見たらこれはすきになってしまう。

 

MCでもよく喋るし、人懐っこいから嫌いになれない。

 

そしてやっぱり色気満載で、こいつら年下だろ?とか思いながらぐぬぬ、と思わないではないが、なんか憎めない。

 

ライブが進むといつの間にかベースの女の子が上着を脱いであられもない格好に。

 

一応大事なところにはニプレスをつけているが、ストラップがあるので見ていてこれは危なくないか?と思っていたら案の定、途中から丸出しである。

 

だがそんなことは気に求めずに激しく動いて楽しそうに演奏している。

 

終盤にはメンバー全員上裸になっている。

 

別に脱いでしまうこと自体はよくある景色だが、女性メンバーまで裸というのは見たことない。

 

ただ、インタビューも上がっていたけど男は普通に出しているのに女性は性的な対象にされるのはよくわからない、という価値観の人なので、そうしたスタンスを素直に出しているだけのようだ。

 

むしろ最初からニプレスもつけたくなかったのだとか。

 

性的な価値観は本能ではなく文化で規定されるといわれており、実際地域によってはトップレスは普通のことというともあるのだが、それが性的なものになっているのは西洋的な価値観、もっと言えばキリスト教とかの価値観に基づくのかな。

 

やっぱりつい反応してしまう自分もいるけど、何が正しいとか正しくないではなく、今はこんな考え方ってどうだろうかと発露させているタイミングだと思うので、どこかのタイミングでまたいい形に落ち着けるといいよね。

 

ともあれ、ライブはめちゃ楽しかったし、曲もかっこよかったし、キャラクタもナイスだし、これは人気になってしまうよな。

 

面白かった。

 

「日本人はおとなしくて静かだって聴いてたけど、とんでもない嘘だ!」なんて言っている様もなんか可愛い。


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このまま突っ走ってほしいな。

 

 

終わると再びメッセへ移動。

 

このままKing GnuからのThe 1975を見ようか、とも思ったがやっぱりSt.Vincentみたいし、その前の人も見ようとなってマリンを後に。

 

続々人が集まる中を掻い潜りながら移動。

 

こんなにあっちこっちするのも、大学生の時以来だ。

 

なんか楽しい。

 

 

メッセに移るとまた少し腹ごしらえをして、ちょっとだけクロマニヨンズを見て、ソニックステージへ。

 

Kacy Musgravesという人を見ようと思ったのだけど、これまた名前もしらなし、曲ももちろん知らないが、初めましての出会い演出だ。

 

曲は王道的なシンガーソングライターな感じで、歌メロを軸に曲調はさまざまな展開ながら終始穏やかで心地よかったですね。


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ちょっと調べたら、グラミーで4冠とったらしく、そりゃ有名だわな。

 

明日が誕生日らしく、1曲目が終わってすぐのタイミングで客席がハッピーバースデー歌い始めて、しかし演奏は2曲目に差し掛かっていたので、せめてMCまで待てよと。

 

このほかにもちょいちょい変なシーンがあって、少しノイズになったがまあ仕方ないか。

 

 

ラストはSt. Vincent、過去2回ほどライブは見たことあるのだけど、毎回ステージセットも衣装も凝っており、音源をそこまで熱心に聴いているかといえばそうでもないのだけど、ライブは素晴らしいのでこっちを選んだ。

 

事前にバンドメンバーがすごいというのは見かけていたので、一体どんなかしらと思っていたが、今回はドラム、ベース、シンセのメンバーに加えて女性コーラスが3人もいる。

 

またファッションも60年代?あたりの感じでアニーとコーラスは揃えている。

 

元々エキセントリックな曲の多いアーティストだが、序盤は音数も絞ったようなアレンジで、古いロボットが久しぶりに動き出した、みたいな印象を受けた。

 

どういうテーマだったのかまた詳しく見てみたいんだけど、ライブと言いながらちょっと演劇的な感じもあって、メンバー全員ちょっとおどけたようにしてみたり、あるいは走り回ってみたりととにかく動きのあるステージだった。

 

女性コーラス3人も、アンドロイドとかの設定なのかな?という感じで、3人合わせた振り付けとどこかきちっとした動きがそう感じさせた。

 

対するアニーは歌って踊ってギターも弾いて、MCをしながら中盤からはマイクにくっついていた白い付近で口を拭うような仕草をしたり、テキーラもう1杯!みたいなことを言ってみたりと、やっぱり何かが変遷していくのを描いていたんだろうな。

 

英語がわからず、また曲の歌詞も訳したことがないのでわからなかったのが悔やまれる。

 

それでもみていて楽しいし、曲の緩急もあり世界観というのは圧倒的でしたね。

 

割と盛り上がる曲も間に挟みながら、何度もここで終わっても違和感ないような場面も何度もあったし、何よりバンドメンバーよ。

 

ドラマーとか手数エグいなとか思っていたら、この人は超絶技巧の人として有名なんですね。

 

またギターだったかな、この人も凄まじいらしく、アニーとの掛け合いも含めて面白いし、ベースの人も途中銀盤やったり、少し離れたところで演じてみたりといい仕事していた。

 

前回見た時よりもアレンジもだいぶ様変わりしていて、すごかった。

 

こんなライブを日本でやってくれることが嬉しい。

 

終演後はメンバー全員が前に出てきて、一列に並んで頭を下げていった。

 

これも昔の舞台をオマージュしたのかな、という感じもあるが、最後までアニーが残って一礼して、ひょこひょこ去っていき終幕となった。

 

惜しむらくは、裏で開始時間にはオフスプがいて、時間的にはThe 1975とどんかぶり、また邦楽ファンに人気のマンウィズやHYDEも出ていたので、客入りはちょっと少なかったみたいだ。

 

もったいないぞ、このライブは見ないと。


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1975ももちろん観たかったし、めちゃよかったと評判いいのでやはり悔やまれるが、まあフェスだから仕方ない。

 

ともあれ、すごかったなという素直な感動と、改めて振り返るにあれって何を表現していたんだろうかという引っ掛かりを残してくれたので、また専門家諸氏のレビューでも待つとしようか。

 

 

そんな感じで楽しい1日だったのだけど、こうしてみるとほぼ女性アーティストばかり見ている。

 

今回は1975が女性アーティストが50%以上でないフェス以外は出ない、というスタンスらしく、それを反映するように女性アクトが多かったらしい。

 

ただ、私はあまり事前情報を集めないタイプなので、みるものは割と当日にやっぱこっちいこ、みたいな感じで選んだんだけど、それがたまたま女性アーティストが多かっただけなんだが、こういう回り方をしたのは初めてだったな。

 

昔ほどいわゆる大騒ぎのロックみたいな音楽を聴く割合は減ったし、割とメロウな曲を最近新しく聴いているので余計にそちらにベクトルが向いているだけだが。

 

結果的にはすごくよかったなと思うし、Rina SawayamaやManeskinなど政治的なメッセージをしっかりと発信したり、The Linda LindasやCHAIみたいに言葉ではないにせよ楽曲やライブの演奏、パフォーマンスから自分達が好きなことを好きなようにやってやるぜ!みたいな勢いや、それを攻撃的な表現じゃなくある種ピースフルな形で提示しているところが強いなと思うのだ。

 

昨年のフジロックではTha Blue HerbがMCで発言したことが俄にバズったが、日本ではそういうものが継続しないというのが大きな問題だろう。

 

今回もRInaのライブで客席を煽る場面もあり、お互いをジャッジしないでいようということも発したが、それをルールに縛られないでかっこいいという評価をしている人が結構いたけど、それはちょっと軸が違うように私は感じた。

 

後になってきっと批判したい人は、多くの人が声を出していて云々とかいうんだろうし、実際日本である以上、この国の規定やルールの中でそれがネガティブな状況を招いてしまうこともあるかもしれないけど、ちょっと視点を変えれば従うだけでいる限りにおいては何も現場からは変わっていかないということでもあろう。

 

マスクをしていても、おとなしく過ごしていても、病気になるときにはなるし、死ぬ時は別にそれに限らず急に訪れる世界だ。

 

気をつけるべきは気をつけるけど、まずは声を出すということをしていかないと、何も変わっていかないからね。

 

特に日本に限らず、世界的にも歴史的にも女性は社会的に弱い立場に置かれてきて、いまだにそれは根本のところでは変わっていないといわれる。

 

私は男なので、それを肌で感じることはきっと難しいし、たとえばManeskinのステージで胸がはだければつい性的に見てしまうのは否定できない。

 

それは条件反射に近いけど、他方でそこだけにフォーカスしたりあからさまに暴露したりするようなことをするんじゃなくて、その背景に想いを馳せるとか、せめてそういう転換を図るようにするのが個人のレベルでできる努力だろうか。

 

そうした問題だけでなく、数年前に女性むけのビジネス書で流行った本も、そこで言及されるノウハウ?は、結局男性的な社会にどう合わせていくかという内容だった記憶だし、婚活についての記事も「愛されコーデ」的な感じで相手に合わせることを推奨しているものが多かった。

 

それについては私の価値観でも、そんな必要あるか?と思うところがあったけど、それが公然と発露されているわけだから、わからないだけで生きづらさがそもそも有るんだろうなとは思う。

 

 

いずれにせよ、ただただ頑張ろう、あなたはあなた、世界に一つだけの花、といった励ましのメッセージもそれ自体は否定しないけど、もっと根本の解決に向かうような表現がこうして出てくることこそ、海外の人も読んでやるこうしたイベントの意義だろうなと改めて思った。

 

昔はもっとシンプルに肉体的な楽しさにしかフォーカスできなかったけど、最近は体力もないから必然落ち着いた見方をするし、だから見えてくることがあるのかもしれないから、これはこれで私の成長と捉えておこう。

 

色々と書いたけど、まずは音楽もパフォーマンスもイベントとしても楽しかったというのが1番、その上でアーティストの発信するメッセージを合わせてどう考えるか、そしてどうするかというところにつながっていくきっかけをもらったような気がして、よかったのよ。

 

今日も2日目、天気は朝からよくないけど、いく人はまた楽しんでほしいですね。

 

楽しかった。

ふと流れてくる例のアレ

何故か不意に頭の中に曲が流れ出すのは誰にでも多かれ少なかれ経験のあることだろう。

 

最近聴いた曲とは限らないし、まして好きだったかも覚えていないような曲だったりもするから、何がトリガーになっているのかはわからない。

 

ただ、私の場合はそれこそ小学生くらいの時に耳にした曲であることが多く、当然かもしれないがアニメで使われていた曲がほとんどだ。

 

思い出した瞬間は何の曲かすぐにはわかんないんだけどね。

 

 

最近何となく頭に流れてきて、そういえばこの曲たまに思い出すが、何の曲だっけ?と思ってようやく調べて正体がわかったのがこの曲だった。


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ストリートファイターのアニメ版のエンディング曲で、黒田由紀さんという人の歌う"Cry"という曲だったらしい。

 

アニメ自体も、確かにあったし見ていたような記憶はあるが全然覚えていない。

 

この曲のサビのフレーズが、シンプルななんてことのない歌詞なんだけど、死ぬほど泣いても生きていた、という一節がたまに浮かぶのだ。

 

幼心に、そりゃそうだと思ったのかはわからないが、大人になって改めて聴くとなんかいいなと思ってしまう。

 

主人公も多分いい歳の人なんだろうなというのがわかるから、かえって今の方が感じられることも多いのかもしれない。

 

こんな大人っぽい曲を使うとは、なかなか仕掛けてくるな。

 

そして初めて知ったが、この曲はあのASKAが作った曲だったんですね。

 

それなりどころじゃない人が作っててまたびっくりした。


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しかし、考えてみれば篠原涼子さんのあの曲も、たしかストリートファイターの曲だったような。

 

作ってのはTK。

 

そしてゲームのCM曲は筋肉少女帯だ。

 

アニメ、やってたわ。

 

でも内容は全く覚えていない。

 

 

また、ここまで溜めてないが、同じように小さい頃に聞いて耳に残っていたのがこの曲。


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みんなの歌でながれていたんだけど、たまの"そんなぼくがすき"という曲。

 

当時はまだ保育園に行っていた時だと思うが、朝行くのが嫌でビービー泣いている時にテレビから流れてきていた記憶だ。

 

なので楽しい思い出とリンクしているわけではないのだけど、別にこの曲にネガティブな思いはなくて、今でも普通に聴いたりカラオケで歌ったりしている。

 

当時何がそんなに悲しくて泣いていたのか今となっては覚えていないが、なんかセンチメンタルだったのかもしれないな。

 

 

あとはこの曲もなんかたまに流れてくるな。


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これは南国少年パプワくんのエンディング曲だったが、出典はしっかり覚えていた。

 

歌い出しの、もしかすっと人生自体ナンセンスかもしんないよ、というのが印象的である。

 

口語体で流れるように歌われるが、私の思春期はその人生の意味とやらに囚われまくったので、当時はこの曲のこのフレーズがよく流れていた。

 

こんな哲学的な歌詞をまたアニソンは持ってくる。

 

そして歌っているのはあの大事マンブラザーズだったんですね。

 

負けないことの歌しか知らなかったが、こっちの方がいい歌だと思うぞ。

 

なんやかんかそれなりになのしれた人が携わっているのは、今も昔も変わらないのかもれない。

 

 

こうして改めて振り返ってみると、意味がわからないけどこれってなんだろう?と引っかかった言葉を覚えているんだろうな。

 

その何だろう?に対して幼い自分も幼いなりに解釈していたんだろうけど、その曲を思い出す場面は存外文脈が間違っていないので、当時から賢い子だったのかもしれない。

 

などと馬鹿を言ってみるが、いずれにせよ今に至るもわかりやすいけど含みのある歌詞が好きだし、想像の余地のある方が楽しいので、その嗜好は変わっていないのかもしれない。

 

 

普段は気にもとめない何気ないことでも、こうやって掘り下げてみると面白いもんである。

音楽体験のいろいろ –アナログフィッシュのライブ盤

今年は各所でライブイベントが再開され、サマソニも2年ぶりかな、の開催となるので私もいく予定だ。

 

幸か不幸か先週コロナには罹ったので、とりあえずまだしばらくは大丈夫だろうか、と油断はしないように気をつけよう。

 

で、この2年間でライブエンタメ業界は大打撃を受けたのだけど、他方で新たに配信ライブという武器を手に入れた期間でもあった。

 

中にはそれにより以前よりも収益があがるようになったところもあるというから、それが進化というものだろう。

 

私も以前は配信で金払うなんて・・・とか思っていたけど、今は全部ではないにしろ、いけなかったライブなどは配信チケットを買って聴いている。

 

直近では現地にも行ったPredawnのライブは配信チケットも買った。

 

まあ、半分は産休に入るということなので、ご祝儀みたいなものだ。

 

 

さて、こうしてライブを配信するということが根付いた一方で、より映像作品にまで昇華させようという動きがいくつかのバンドであって、大きなところではサカナクションだろう。

 

ライブ性もいれながら非常にアーティスティックな表現をやってのけたのは、彼らくらいの規模のバンドだからこそというのはあるにせよ、やるに至った背景にはバンドだけでなく、その裏方で働くスタッフのためというから泣けるではないか。

 

私は熱心に聴いているバンドではないけど、そういう価値観はいいなと思う。

 

山口さんも早く元気になるといいですね。

 

で、インディーなので残念ながらその影響範囲は限られてしまったものの、この2年で2枚のライブ映像作品をリリースしたのがアナログフィッシュだ。

 

最初は恒例の10/10の魚の日のためにリリースされた『Townmeeting By The Sea』という作品。

 

江ノ島にあるオッパーラという海に面した、というかほぼその中にあるクラブで行われた。


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夕方頃に始まり、徐々に日が暮れている景色も美しく、またちょうどバンドとしてもちょっとR&B的な風味も取り入れた曲を中心にしたアルバムをリリースしていたので、曲調ともあって非常に素晴らしい作品になっている。

 

ちょうどこんな夏の時期に聴きたいライブ作品である。

 

そして次は冬場にリリースされた『By The Lake』という作品、こちらは彼らの故郷である長野県の湖畔に面したキャンプ場で撮影された作品で、目下の最新アルバムの曲を盛り込んだ作品だ。


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こちらも開放感だったり景観だったりがよくって、ぜひこの現場でライブ見たかったなと思わせる物だった。

 

いずれもキチンと音としてマスタリングもして、DVD作品としてリリースされているので、ライブバンドとしての面目躍如といったところか。

 

私はまず何より彼らの曲が好きなんだけど、それをこうして様々な景観の中で演奏されるとまた響きが違うんだな、なんていうのも素敵な発見だった。

 

ちなみにこの映像作品については、スガシカオさんもラジオで少し触れられたんだけど、もっといろんな人に届いてほしいなと素直に思ったものだ。

 

 

彼らは元々メジャーデビューもしたバンドだけど、今は独立して自主レーベルで活動中のインディーズである。

 

元々とにかくいい音楽が作りたい、という純音楽家的な色の強いバンドだったので、これは必然だったのかもしれない。

 

大変なこともたくさんあるだろうけど、ファンクラブも立ち上げて、そこで定期的に配信もやったり、プレゼント企画をやったり、過去のライブ映像を配信したりと、マイペースながらファンにとっては嬉しい活動となっている。

 

私も投げ銭などで攻めて少しでも彼らの活動の資金にしてもらえればなんて思っているが、ある意味でいい関係性になっているんじゃないだろうか。

 

そして、自分達で活動の舵も以ているためか、以前よりも幅が広がったように思う。

 

マスタリングなどの作業は今は佐々木健太郎さんがやっている作品が増えている。

 

で、今のところ最新の作品は久しぶりとなるライブCD『Live Bootleg Vol.1』という作品で、京都のはりはりという会場でのライブ音源を収録して、マスタリングしたものだ。

 

このライブは毎年恒例となっている2月の企画ライブ、Kyoto To Tokyoの最終公演のもので、当時配信もされたので私もそれを見た。

 

本当は東京公演のチケットを取っていたのに、直前になってどうしてもいけなくなってしまったのだ。

 

そんな苦い思いでもありながらだけど、映像作品だけでなく持ち歩ける音源作品もほしかたので、これは非常に嬉しかったね。

 

ライブ盤というと、大体は当日のものを収録したほぼまんまをリリースするケースが多いが、こちらは音源をキチンとマスタリングしており、また今の彼らの活動スタンスを示すような音になっており、とても素晴らしい。

 

彼らの曲は、特に2010年以降は社会的なメッセージ性も強い曲が多く、その鋭さが多くの支持を集める結果にもなったものの、人によっては敬遠する要因にもなっていただろう。

 

しかし、ここ最近の3作はより純粋なポップソングが多く、その上で彼らの強みである社会性だったり個人から社会に広がる文脈だったりを盛り込んでおり、とても表現のレベルが上がっている。

 

特に最新のスタジオ盤である『SNS』は、リリース当時プロモーションも積極的だったけど、まあとにかく楽曲がとてつもなく素晴らしい。

 

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思わず全曲について何か言いたくなってしまうくらいで、いわゆる社会派的な感じは一聴してないけど、考えながら聴いていくとすごく広がりも出てくる。

 

このバンドは、健太郎さんと下岡さんという2人のソングライターがいるんだけど、ここ数年でここまで2人の曲が拮抗しているのは久しぶりだ。

 

もちろんずっといい曲は書いているけど、それぞれの曲のコントラストも見事で、そのバランスもアルバム全体の構成も本当に素晴らしい。

 

そんなアルバムの曲を軸にしたライブで、セットリストも新譜中心、タイミングによっては社会的なメッセージの強い曲を中心に組むこともあるけど、このツアーではとにかく素直に楽しい曲を中心にしているので、初フィッシュの人にもおすすめしたい作品である。

 

 

で、前振りが長くなってしまったけど、私はこのアルバムをよく会社帰りの道すがら聴いていて、ちょうど家につくちょっと手前くらいでアルバムが終わりを迎える。

 

仕事終わりなので大体疲れているし、特に最近はストレスフルな出来事も多いんだけど、そんな気分もこのアルバムを聴いていると吹っ飛ばしてくれるし、なんならライブアルバムを聴いて、最後の曲のところで毎回寂しい気持ちになってしまうような体験は初めてである。

 

いやぁ、やっぱライブ観てぇな!とか、やっぱこのライブ良かったよな!とかいって終わることがライブ盤では多いけど、このアルバムは、ああ終わっちゃう・・・という気持ちになる。

 

まあセットリストの問題もあるけど、もっと根源的に疲れ切って会社を出たのに、なんだか気持ちだけは持ち上がっていて、幸せな気持ちにさせてくれるのよ。

 

だからその僅か1時間程度にもかかわらず名残惜しい時間になってしまう。

 

曲が好きすぎるからというのはあるけど、大袈裟じゃなく救われる感覚ってこういうのなんだなと思うわけである。

 

このバンドは聞いたことないぞ・・・という人がいたら、まずはこのアルバムから聞いてみてほしいなと本当に思う。

 

曲はポップで聴きやすく、まったりとしたAOR的な曲もあれば、ロックな曲もあり、ひたすら夢見心地なドリーミーな歌詞もあれば、じんわりと染み込んでくる日常に根差した歌詞もあり、曲も詞も聞き所しかない。

 

好みはあるかもしれないけど、私は本当に彼らの表現が好きなんですよ。

 

良かったら聞いてみてほしいですね。


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この“うつくしいほし”は、とある恋人同士のある日常を描写しただけといえばそれだけの歌詞なんだけど、サビでは視点が急に俯瞰になって、その目線の移動をイメージしながら聞いているとなんか涙出てくるんですよ。

 

ちなみに特にギターはJoy Divisionだ。

 

 

ライブで得られる体験と、音源で聴く体験は必ずしもイコールではない。

 

だからこそ、それぞれの魅力を感じながら聴くのが音楽体験というものだ。

 

いやでも、もっと経済的に潤ってほしいなって本当に思うんですよ。


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それで、引き続き素晴らしい音楽を作って聞かせてほしいなって思う。

 

一緒に年を取ってくれるバンドがいることが、とても幸せだなと感じる。

 

New Life - Predawn

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先週はついに私もコロナに感染してしまい、結構大変だった。

 

月曜夜になんか具合悪いというか、ちょっと嫌な感じがあったので仕事を切り上げて帰宅。

 

帰って風呂に入って軽く飯を食って、残った仕事をしていたところどうにも体がだるい。

 

これはなんだと思い熱を計ると37度を超えている。

 

こりゃいかんのではないか?と思いつつやらねばいかんことがあったのでとりあえずキリのいいところまで、とか思っていたのも束の間、瞬く間に全身に悪寒が走り、集中できない。

 

もう一度熱を計ると38度を超えている。

 

まじか!とびっくりして、こりゃいかんと思いとりあえず寝ることに。

 

しかし布団に入ってさえ寒気は治らず、翌朝目が覚めた時にはさらに重症化、とりあえず休みをもらいつつ病院へ連絡するもどの病院も繋がらない。

 

休みとはいえ大事な商談が2つあったのでそれだけはこなすも、終了後沈黙。

 

結局丸3日は休み扱いになったが、結局ずっと仕事をしながらで、しかし普通の風邪に比べて明らかにだるい。

 

座っていられないし、30分程度作業をしたら都度横にならないと息が切れてしまう。

 

また熱が上がったり下がったりを絶妙に繰り返すし、腹は空く感じはあるがぜんぜんたべられない、ましてのども痛くなってくるのでほぼ飲み物くらいしか喉を通らなかった。

 

おかげで4kg痩せた。

 

今はもう症状は落ち着いて、喉の痛みと咳くらいでご飯も食べられるようになったので、体調を快復させるべくゆっくりしつつ飯を食っている。

 

いやはや、それにしても病院の人は大変だね。

 

みんな抗原検査キットだけは手元に置いておくといいですよ、病院に行かなくてもとりあえず最低限の結果はわかるから。

 

大変な目にあった。

 

ちなみに、本当はアナログフィッシュの久しぶりの夏のワンマン、ナツフィッシュの予定だったが、私自身はコロナ感染でしばらく外出禁止状態、そしてなんとアナログフィッシュのメンバーもコロナになってしまい、延期になってしまった。

 

逃げ道なんてありはしないのである。

 

 

さて、先週末はPredawnの産休前ラストツアー、今年リリースされたアルバムのライブだったのだけど、色々忙しくて書けていなかったのでサラリとだけ。

 

Predawnは東京でのライブは大体足を運んでいるし、CDだけでなく DVDも買ってみたりと、珍しく熱心に聴いている女性アーティストだ。

 

アコースティックな要素の強い楽曲で、しっとりとした穏やかな曲が大半を占めるが、何より歌声とギターが素晴らしい。

 

こういうウィスパー系の透明感のヴォーカル好きなんですね。

 

また彼女自身影響を受けている音楽がUK/USのオルタナ系、年齢も確か私の1個うえくらいなので年代も近いため、聴いていた音楽も似ているせいもあってか、音楽そのものの風味がかなりグッとくるところがある。

 

大学では哲学科を専攻していただけあってか、歌詞は基本英詞ながら和訳を見ると観念的というか、あまり具体的な描写よりは詩的な表現が多い。

 

あまり大きく売れていないけど、地道に、マイペースに活動をしており、ライブをやれば一定以上チケットは履けるし、ソールドアウトも珍しくない。

 

今回のライブもソールドアウトだったみたいですね。

 

しばらくライブ活動は休みになるので、そりゃ見たいよね。

 

ちなみに、彼女の旦那は元Andymoriの小山田さんだそうだ。

 

以前より付き合っているという話はあったが、一度別れたような噂もありつつ、その後あまりそういった情報は出てこなかったけど、結婚してこうして子供もできたというのなら幸せなのだろう。

 

Andymoriも遅ればせながら聴いて好きなバンドになっているので、余計なお世話ではあるがこの二人の間の子供なら、生まれた時から、なんなら生まれる前からこんなに上質な音楽に触れられて、さぞいい音楽環境であるに違いない。

 

 

さて、彼女のライブはアコギ1本のシンプル編成が基本ではあるが、大きな会場などではバンドを組んでおり、ベース、ドラムはほぼレギュラーでレコーディングにも参加している。

 

今回はバンド編成なのでこの3人と、プラスフルートの人も迎えた特別編成であった。

 

このサポートの人たちも実によく、ベースはウッドベースなんかも曲によっては使い分けているので、すごく温かみのある演奏がきける。

 

最近仕事のストレスとか負荷が結構大きくて、元々私は体力のある方ではないので寝ないとダメな人なんだけど、寝る時間も削ってやっているので単純にしんどい状態だった。

 

そんな中でこのライブよ、もうね、最高です。

 

詳細なレポートはすでに下記のようになされているので、こちらをご参照されるがよろしい。

sensa.jp

ちなみに冒頭の画像はこちらのサイトから拝借しました。

 

こっそり自分が写り込んでいるのである・・・。

 

それはともかく、私は目を瞑りながらまったりと聴いていたんだけど、そうして音に身を任せるような感じが実に気持ちよかったですね。

 

たまにどジャーンと盛り上がる曲もあるけど、それでもとにかく品がいいのでずっと心地よかったよ。

 

ライブの中で1番とんがっているのがMCだと個人的には思っているが、今回もそれは顕在。

 

お腹がだいぶ大きくなってきているので、やはりギターはちょっと弾きづらそうかなという感じはあった。

 

その分今日はピアノを演奏する曲もあったり、他のメンバー含めた合奏のよさだったり、そういうものが際立ったような印象だった。

 

童話なんかで出てきそうな森の楽団というのかね、そんなほっこりした空気感がよかったね。

 

セットリストは新作からの曲を中心にはしているけど、彼女の場合作ったのはだいぶ前、アルバムに入ったのが最近という曲も結構あるので、新旧でそんなに別れることはない。

 

ただ、EPながら日本語のみの曲を集めたものをリリースしていたのはすごく良かったように思う。

 

英詞の場合は耳心地の良さに全振りしながらきける良さはあるけど、日本語詞は日本語詞で違う響きを持って入ってくるし、単純にアクセントにもなっているので、ライブ自体の広がりも出たように感じたね。

 

特に"紫陽花の庭"という曲は、歌詞自体はそんなに明るいわけでもないけど、曲は軽やかなのでそういう色も含めてポイントだっていた。

 

未聴の方はぜひ聴いてみてほしいですね。

 

 

ライブは2部制ながら、正味2時間くらいやってくれて、流石にライブ後ダッシュで履けることはできない身重だけど、いいライブでしたね。

 

こんな世の中なので、ぜひ健康に気をつけて、元気に子供を産んで、またマイペースに音楽活動を始めてくれたら嬉しいので、それまではまた音源を聴き倒しておこう。

 

ちなみに、この日のライブは配信もされるようなので、お祝いがてら購入してまた聞く予定である。

 

来週かな?

 

ひょっとしたらDVDとかにもなるかもしれないので、そしたらそれも買うだろうな。

 

そもそもそれほど多作なアーティストではないので、数少ない作品を噛み締めるのである。

 

そして、何度聞いても飽きないなあと思いながら聴けるので、きっと年取ってからも聞いているアーティストの一人なんじゃないかなと思っている。

 

 

今週末はフジロックの配信があったので、楽しく聴きながら、酒は飲めないけどゆっくり過ごすにはちょうど良かったかもしれない。

 

音楽のある日々がとても楽しいね。

 

ちょっと荒いけど、おもしろい映像がアップされてましたね。


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人生の目的はできるだけ幸せに過ごすことだよね。

ありがたさの根源

 

先月半ばくらいから、毎週金曜日は誰かしらと飲んでいる。

 

いずれも前職とか前々職の人たちで、何年ぶりという回もあったので実に楽しい。

 

その中ではほんの数ヶ月前に会った奴もいるが、そいつもえらい環境が変わっていて舌を巻いた。

 

10歳近く年下ながら、そのアグレッシブさとかツキとかみて、すごいなと素直に感心したんだけど、何よりその危機感みたいなものがすごい。

 

今の会社には間違いなくいない。

 

また先週末はそれこそ退職して以来に会う元先輩で同期の人とも会って、初めは複数人で飲んでいたが2次会はその人と二人で飲んでいた。

 

在職中もよく夜中というか、朝まで飲んだりしていたので、なんだか懐かしい思いもありつつ、当時よりも少し角がとれたような印象で、やっぱりあの時ってこの人なりに必死だっただろうし、また本人もあの時はちょっとこうだったな、とか素直に話してくれるのもなんだかいいよね。

 

当時は私が部下という立場だったけど、その手前では先輩という立場だったので近いところで仕事してたので、世の中的ないわゆる上下関係とかではない。

 

その時は私は部内でもトップクラスの案件を持っていて、しかもほぼゼロベースからそこまで伸ばして、かつ関わったメンバーの躍進にもつながったので個人的にはそれなりに大きな成功体験ではあったが、他の人から見てもそう思ってもらえていたのが今更ながら嬉しかったり。

 

まあ、仕事以外の話もしながら、楽しい時間でしたね。

 

私は翌日に朝から会社に行かないといけなかったので、2時くらいに終わって解散したのだけど、楽しかったね

 

私が戻った今の会社の人で、この感じで楽しく話ができる人が実質いないから、こういう関係性が今の続いているのが嬉しいし。

 

また来月もやろうぜ!なんていって別れたわけだが、楽しい酒は最高である。


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帰り道には、酒を眠気のくもった頭の中でこの歌が流れていたね。

 

この歳になってようやく人間関係のありがたみみたいなものを感じられるようになった気がするな。

 

 

そして昨日は昼間は会社の研修みたいなもので昼過ぎまで講義を受ける。

 

クソ眠い・・・

 

まあ、この担当の子が綺麗な子なので、いい感じに中和してくれたが。

 

 

終わってから少し資料を作って、夕方はDownyのライブへ。

 

なんだかんだ単独にはほぼ全て足を運んでいるのだけど、新メンバーが加わってからだいぶ経つので、演奏自体は今なりの彼らがすでに確立されている。

 

昔はほぼMCなしのストイックさ全開のライブだったが、最近ではロビンが少し話をするようになった。

 

ただ、昨日は機嫌が良かったのか、めちゃくちゃよく喋るし、なんならちょっとふざけてみたり、メンバーに謎の絡みをしてみたりと、終始楽しそうだった。

 

観客にしても、あれ?ロビンてこんなだっけ?というくらいだったと思うけど、なんかいいよね。

 

新曲も披露されて、輪をかけてさらに複雑になっているせいか、珍しく演奏をとちる場面も。

 

ドラムの秋山さん、どんどん大変になっている気がする。

 

こんなリラックスした雰囲気のdownyは初めてだ。

 

新メンバーのSANNOVAが、演奏しながらはねたり演奏に合わせてよく動くので、それが新鮮味もあってよかった。

 

新しい風っていうのはこういうのをいうのかもな。

 

それでいてバンドらしさは1ミリも削がれていないから、まさにハマったという感じだろう。

 

賞味2時間近くのロングセットだったんだけど、セットリストもアグレッシブな曲が多く、特に終盤の展開は珍しくモッシュでも起こるんじゃないかくらいの展開で最高だった。


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今日は早く帰って寝ようと思っていたんだけど、ライブが最高すぎて、結局ちょっと酒飲んでから寝ました。

 

今朝の目覚めもほどよく、洗濯しながらこれを書いている。

 

そろそろ出かけなくては。

 

7月は土日も色々予定が入っているので、平日は結構大変なんだけど、乗り切っていこう。

 

天気の話と政治の話

笑っちゃうくらい色々なことが社会で起きていて、個人的な暮らしでも色々と考えさせらる出来事が続いている。

 

まあ、私個人に何かが起こっているわけではなく、私の周りの人に起こっているだけなので実は私自身は変わらないのだけど、それがあかんのではないか、と言うには十分すぎるものであった。

 

それはまた別の機会に書くとして、6月からすでに猛暑で季節感がバグっているのは日本国民にとって唯一の共通の話題かもしれないね。

 

インドより暑いらしいが、インドには行ったことがないので具合がわからない。

 

ロシアとウクライナは相変わらず戦争中で、当初早期決着も予想されていたがもう半年くらいになるだろうか。

 

そりゃ長年バチバチするような緊張感の中で生きてきた一国の主が、そこらの政治学者の読み通りの展開を甘んじるわけもないということだろうか。

 

 

で、私は音楽が好きなのでその辺りのトピックは気になって色々見たりするんだけど、選挙も近づくタイミングで大きな音楽団体が自民党を支援すると公式に表明した問題か。

 

私は政治を語れるほど勉強できていないし、初めこのニュースを見たときにはてっきり政治的な業界支援がようやく決まり、そのキャンペーンかと思った。

 

しかし、ちゃんと見れば様々な人が関わる業界団体が、特定の政党を支持すると表明することの危険性だろう。

 

すでに多くのアーティストが声を出しているが、様々な政治信条を持つ人がいるわけで、にもかかわらず団体としてそうだと表明してしまうことは、イコールその団体所属者全てがそこに賛同しているかのように見えてしまう。

 

そりゃ当人らからすればおいおいちょっと待てとなるわけだ。

 

この問題の背景については、芸能界の利権的なところが絡んでいると言われているらしいが、いかにも政治的トピックだなと感じる。

 

 

で、やっぱりこの手の話で湧いてくるのは一知半解でそうした発言をするアーティストを批判する人たち。

 

そしてコロナ禍絶頂の時にもあったけど、普段は反体制だなんだと言っていざとなったら政府に頼るのカッコ悪い、という謎の批判である。

 

それとこれとは別だし、別にそういうスタンスのアーティストばかりではない。

 

明かなアナーキストみたいな存在もいるけど、そうじゃない人の方が多いしね。

 

またロックというジャンルで括られるアーティストほどそうした扱いを受けるが、何かに攻撃したり、政府に反抗するとかのイメージをいまだに持っている人がいるのに驚くが、それ以上に驚くのはそんな無理解を平気な顔して発露する厚顔さについてだけど。

 

 

何かにつけ極端な人はたくさんいて、ゼロイチどころかゼロレイテンイチくらいの浅さで怒り狂っている人もいるので、どういう精神構造なんだろうなと感じる。

 

普段話をしていても、思慮深い人とそうでない人の差は日常会話から明らかで、結論までの距離が短すぎるのである。

 

その結論がバチッと妥当なものであればいいんだけど、ほとんどの場合そうではないし、短絡的な思考という言葉があるように、頭の中の論理が発露していないわけじゃなくて、本当に何も考えていない、どこかで知った知識を条件反射で出しているだけなんだよね。

 

そういう人は自分の中にロジックはないから、何か突かれるととりあえず怒り狂うんだろう。

 

勉強なんて、初めは知識の集積から始まるかもしれないが、できる人はそこからちゃんとプロセスを身につけていけて、かつ指摘されたら違ったの?マジで?どういうこと?とそれを受け止めて咀嚼できる人である。

 

怒り狂っても却って恥を撒き散らすだけなんだけどな。

 

少し話は違うけど、中には得意の俺は知らないマウントを発揮している人もいるが、少なくともこの業界の中でこの人は名前くらいは知っとるだろというレベルの人に対してその発言は、それこそ恥の撒き散らかしである。

 

そもそもなんでそういう発言をするのか、素朴に不思議なので理由を聞いてみたいくらいだ。

 

本当に理解ができないんですよ、だって何も得られないじゃない。

 

ともあれ、ある程度著名になるとそういうものがついて回るし、なんなら有名でないただの一個人でもそのような憂き目に合う世の中なので、そういう人をどういなしていくかが処世術になるんだろうか。

 

 

なんだか取り留めのないことをかいてしまったが、こういうことを見たり考えたりしていると、必ず私の頭の中で流れる曲がR.E.M.のメジャー1st『Green』の1曲目に収録された“Pop Song 89“という曲。


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PVは初めて見たけど、年齢制限かかっとるな。

 

この曲の歌詞が絶妙にコミカルで風刺が効いていて面白い。

 

天気の話をする?政治の話をする?というのがサビの歌詞なんだけど、その前の歌詞で描かれる微妙な距離感の人との話題について考えさせられる秀逸な歌詞である。

 

曲調は軽妙でめちゃくちゃポップなのがいいのである。

 

ちなみに、このPVで最前面で歌っているのがこのバンドのヴォーカルで歌詞も書いているマイケル・スタイプという人なのだが、トップ画像はこの方の近影である。

 

仙人みたいになっててびっくりした。

 

時間の流れはこんなにも人を変えるのである。

 

彼らはすでに解散してしまったバンドで、日本ではあまり人気も知名度もないのだけど、アメリカではいまだに選挙の時には彼らの名前や楽曲が取り沙汰される機会も少なくない。

 

このアルバムがリリースされたのが88年なのだけど、当時の大統領選のタイミングだったこともあるし、それから年を経てリリースされたアルバムでも当時の大統領に対して歌われた曲もある。

 

割と観念的というか、直接的な言葉は使わないことの方が多いので、その曲だけはかなり特徴だっている。

 

このように書くと余計ハードルが高いと感じてしまうかもしれないが、曲は基本的にポップだし、他にもただただ明るいノーテンキ(少なくとも聞いただけでは)な曲もたくさんあるので、決して難しくはない。

 

まあ、総じて地味ではあるのだけど、だからこそハマるとずっと聴いていられる類の音楽で、私も定期的に彼らの音楽は聴いているし、たまに無性に聴きたくなる。

 

ちなみに彼らの曲は大人気バラエティ、アメトーークのたちトークのコーナーでも使われていたりする。


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ずばり"Stand"という曲である。

 

意味がありそうで絶妙にポイントが掴みづらいのが彼らの歌詞だが、ぜひそちらも色々考えてみるのも面白いバンドだ。

 

 

日々のちょっとした言葉でも、こういう音楽でもなんでもそうだけど、表面的なもの以上に様々な意味だったり意図だったりがあるものである。

 

条件反射に反応するだけではそれは見えてこないし、結果的に視野を狭めるだけである。

 

忙しいから一つ一つにそんなに深めてはいられないだろうけど、少なくともそこだけで判断しないようにするだけで、だいぶ見える世界はかわっていくんじゃないかなと個人的には思っている。