2月は図らずも前職の人と飲む機会が多かった。
定期的に会っている人だけじゃなくて、それこそ退職以来3年ぶりくらいに会う人もいて、そこで色々と思うことも多かった。
今の職場で楽しくできているかといえば、残念ながらそんなことはなくて、正直きつい。
仕事量が多いとかではなくて、なんかどこに向かっているのかよくわからないし、この会社にきてなにか成長したかと言われたらそんなことはない。
これまで培ってきたことは身についているということと、ともに働く同僚って大事っていうことがわかったことくらいだ。
ちなみに後者は皮肉的なニュアンスである。
今の職場の人らのことが信用できない。
理由は簡単で、自分の言葉を持っていない人たちばかりだかだ。
最近になって8年前に退職した時の、嫌な方の気持ちを強く思い出す。
ああそうだった、当時も周りに敵しかいないと思って仕事してたなって。
もちろん全員じゃなくて、当時はまだ現場レベルでは一緒に楽しくできる人も少ないけどいたんだよな。
だけど上のレイヤーの人らはどいつもこいつも気に入らなかった。
そして復職した今、もっと新しい人がいると期待していたのに気がつけば当時の連中しか残っていない。
最近少し新しいメンバーも増えてきているものの、私のやっている業務では誰も増えていない。
私なりに組織自体を底上げできればと頑張ってきたつもりだし、人が少ないので営業の業務じゃなくてもオーバーラップしてやってきたし、なんなら他部署の業務なのに業務フロー整備して巻き取ったりしてきたのに、なんかそんなものは全てそれが本来だよね、みたいな謎の扱いになっていて誰からも礼の一つもなければ労いもない。
最悪いいよ、仕事だからさ。
だけど何が気に入らないって、いつの間にか私が独りよがりに勝手にやって、提案でもなんでも内部のコンセンサスをとらずに進めて面倒を起こしたと思われていることだ。
そんなわけあるか、ちゃんと提案の初期段階から細かく相談して、業務に関わるところは最大限リスクヘッジして進めた。
クライアント側の社内都合が急展開で変わったのが想定外すぎてズレただけで、本質的に間違ったことはしてない。
足りないところはあったかもしれないが、そこまでお前が悪いという感じになるようなことは何一つしていない。
それに、結果的には当初私の作った提案内容でやっておいた方が絶対良かったはずだ。
でも、会議でもなんでも全て私一人の暴走みたいにとられて、あの時はきつかったな。
人生で初めて軽い鬱状態になったし。
今も少し調子が悪くて、夕方になると頭痛とめまい、異常なほど頭が重くなる症状に見舞われている。
だいぶ良くなったけどね。
私なりにこうやったらいいと思うんだけどどう?と意見や率直な感想レベルでもいいから教えてくれというコミュニケーションをよく取るんだけど、誰も何も言わない。
そのくせ会議になって社長が怒り散らすと黙秘決め込んで、結局私がこれこれこう考えて、と話すとそうじゃないとキレられて、挙句なんでお前がそれやってんだ?と良くわからないことを言われる。
とりあえず当てでもなんでも方向性つけないと進まないから一旦追いているだけで、担当にも相談してますよ、というとそうじゃないと良くわからない。
なんとなく言いたいことはわかるが、それで機能してないからこうしているってことになんで気づかないのか。
そして一番気に入らないのは、私の方に矢が向いたのをいいことに、自分はこいつに言われたからやっていたが、わけわからんこと言い出して困っている、という体で影に隠れるようなやつばかりなことだ。
あんだけ話し合って、相談もして、じゃあそれだとリスクあるからこれくらいで収めておくから、って最終さらに調整もかけて時間ももらってきたのに何もしなかったのは、ちゃんと考えて確認しなかったのは、どこの誰だよと。
だからもうこの会社無理と思って転職活動をしながらも、さすがに中途半端な事やったなという思いもあるのでちょっと悩んでいるし、なんならここまでボコくそに自分勝手と言われまくっているとさすがに自身もなくなってくる。
だけど、前職、前前職の同僚たちと話していると、みんなすっごく褒めてくれるし、私の当時やっていたことがまだ会社に残ってて使っていることとか、あるいは当時の思い出話もしながらすっごい助かったとか行ってくれるのだよ。
この間、ある後輩が長年付き合っていた彼女とついに婚約したと連絡をくれたんだけど、そこでも嬉しい一言を添えてくれている。
また、ずっと同じ会社にいる人も転職した人もいるんだけど、「うちの会社こない?」「戻ってこない?」と声をかけてくれて、それがタイミング的にもすごくうれしくてね。
今はやりたいと思っていることがあるのでその筋で探しているから、気持ちだけ受け取っている状態なんだけど、仕事の上で大事なことは、お客さんだろうが同僚だろうが、この人と仕事がしたいと思ってもらえるかどうかだと思っている。
少なくとも私のこの数年間では、そう思える出会いがたくさんあったし、だから今でもこうやって数年ぶりに会っても楽しく酒を飲んで話ができる。
記憶無くすくらい飲んだのも久しぶりだ。
たまたま色々重なっただけなんだけど、やっぱり自分のやってきたことって間違ってなかったよなと思えるし、ほぼ私一人でイニシアチブを持ってやっている案件については、クライアントとの関係値も抜群だ。
初めは斜に構えたような態度だったのが、今は「作戦会議」と称して先方の社内を通すためのパフォーマンスまで打ち合わせして進めている。
それを社内の誰も知らないし、興味もないらしいが。
前職の方が業務量は多かったし、無茶振りも満載で違うストレスはあったけど、一方で仲間だと思える人たちもたくさんいたから、そういう意味でのストレスってなかったんだよね。
現職の人とは酒飲みに行こうなんて1mmも思わないけど、彼らとはいつでも何度でもいくぜ。
私は自分が期待するほど野心家ではないし、残念ながら自分で事業を作ったりすることは得意ではないし、そもそもあまり興味もない。
だけど、やるべきことはちゃんとやるし、できれば楽しくやりたい。
無理をかけることもたくさんあるけど、終わった時に大変だったね!って終われるならいいじゃんと思っている。
できるだけメンバーにネガティブな言葉は掛けないし、しんどそうならフォローに入る。
メンブレ寸前の人を何人救ったと思っている。
今やみんなその職場で中心的な役割を担っていたりするぞ。
でも最後は自分でもちゃんとやるし、一人でやれって言われたらやるし、案件の責任は誰かのせいにしたことなんて1度もないし、お客さんからも結果が悪くても最後はありがとうって、社交辞令じゃない感じで行ってもらえるぞ。
辞める時に、こちらは半ば社交辞令もあるだろうけど、「だったらうちに来てよ」と言ってくれることは毎回だった。
私はそういうやり方が得意だし、それで結果も出してきた。
そしてそれを認めてくれる人が少なからずいる。
やっぱり私は間違っていなかったって、そんな風に自信を持てたよね。
完璧だとは思っていないけど、最近ちょっと新しく興味を持った分野があるので、その勉強をしたり、情報収集したりしているが、ちょっと楽しくなってきたしね。
しかし、その知識はこの会社では活かす場面もないし、これ以上この会社にいてもストレス以外で得るものはなさそうだ、少なくとも私には。
幸運なことになんの未練も後ろ髪もないし、しかしちゃんと一定やるべきところはやったからね。
私の社会人としての価値観のベースがどこにあったっけ、なんてこともふと思い出したんだけど、新卒で入った会社でがむしゃらにやっていたんだけど、そんな時にあるお客さんから「あなたと仕事がしたいんです」と言ってもらえたのがとても印象的で、それがずっと頭に残っている。
言葉としてはそれだけど、他のお客さんでも年末の挨拶に行ったら大掃除中だったんだけど事務所の中に入れてくれて、5分くらいだけど少し話をしたんだけど、その時に別の代理店から電話が入ったが「もう大掃除中だからいいよこなくて」なんて断って、「掃除中なんだからかけてくんなよなぁw」なんて言われて、じゃあ俺は?なんて思いながらなんだか嬉しくなった。
その後その会社とは取引がある事情で途切れてしまったが、辞める時にお世話になったからなという思いだけで、返信ないと思ってメールを送ったら即行で電話をくれて「オタク辞めるの?」と。
なんか嬉しかったんだよな。
持って生まれたものだと思うし、今更変えられないけど、幸いポジティブに働くことが多いから、それは才能だと思っている。
それが私の芯なんだと思うし、大事にしておきたいと思っていることなので、それを潰されるような環境は私にとっては幸せではないし、それを潰してまでいるような価値は見出せない段階で、いる理由なんてないなと思った。
なぜ始めたのか、それが初期衝動なんて呼ぶほどに強烈でなくても、やっぱり本質ってそういうところにあるんだなと再認識したような2月だった。
少なくとも前よりは少しだけ気持ちは上向いてきたので、ちょっと40歳になる前に何者かになれるよう計画を練って頑張ってみよう。
彼女も嫁もいないんだから、それくらいは生きているうちにやっておかないとな。
かっこ悪く行こう。