音楽放談 pt.2

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小休止214「バロメータとしての音楽」

私は比較的幅広に音楽を聴く方だと思うが、その影響もあってか、昔ほどこの季節はこれ、と特定アーティスト、もしくはジャンルを偏って聴くということは少なくなった。

 

また、そもそもこの季節にこれと聴きたくなるアーティストの傾向も変わっており、どちらかといえば暑くても寒くても穏やかな感じや、軽やかでクリアな音楽が聴きたいと思うようなことが多い。

 

一時はずっとMoonchildばかり聴いていたしな。

 

それは明らかに心の癒しを求めてのことで、要するに疲れていたんだと思う。

 

仕事もイマイチスイングしていないことが多く、失敗しているわけでもないのに日々詰められるような状況で、そりゃどんなメンタルでも折られるよなと思う。

 

そんな感じだったので、どうしようかとずっとグルグルしてきたのだが、最近少し開き直りができるようになってきたところもあるし、結局俺のやっている案件で着実に結果が出てきている中で、風向きが変わったところもある。

 

まあ本質的には変わっていないけど。

 

 

と、放っておくとつい愚痴っぽくなってしまうのでここらで切り上げるが、ともあれ暑くなってきた昨今、久しぶりにラウド系の音楽を昔の音源も引っ張り出して聴いている。

 

流石に最近の若手バンドを新たに発掘するところまではいかないが、とはいえ激しめの音楽を聴いて気持ちを上げていこうみたいなマインドは自分の中でも久しぶりだ。

 

そんなわけで、私が個人的に好きで聴くと血管に血が巡るような感覚がするラウド系音楽を並べてみよう。

 

 

まずはこちら。


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私にとっては永遠のハードコア日本代表、The Mad Capsule Marketsだ。

 

中でも後期のデジタルハードコアと呼ばれた音楽性の頃は世界的な評価も獲得し、まさに日本を代表するバンドの一つだった。

 

改めて20年以上前にリリースされたライブ盤を聴いていたのだけど、Takeshiの放つ重低音の強さと、KYONOの爆撃機のようと形容されたハードコアヴォーカルはやっぱり最強だ。

 

今の現役のバンドたちと比べても遜色のない音楽性の高さと享楽性もあり、攻撃的でありながらポップ、歌詞は社会的な視点も含んだメッセージもあり、デビュー当時から根っこはパンクバンドなのだ。

 

それは各メンバーの今のソロ活動を見ても変わっておらず、彼らは今もかっこいい音楽をやり続けている。

 

ずっと信頼できる数少ないバンドである。

 

 

続いてはこちら。


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今年新譜も出して引き続きかっこよくギターをかき鳴らしている、Josh Homme率いるQueens Of The Stone Age

 

新作ではないが、Dave Grohlがドラムを叩いていた2ndの名曲“Song For The Dead”、この曲は頭から最後まで最高だ。

 

反復されるギターリフ、荒々しいドラミング、クールなヴォーカル、全てが最高。

 

夏場に聴いているとテンション上がって仕方ない。

 

最新作もめちゃかっこよかったので、マタの来日を期待するばかりだ。

 

 

続いてはこちら。


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復活が待たれて久しいSystem Of A Down、まあ海外ではすでにライブはやっているので、活動休止というわけではないのだけど、音源自体はもう18年が経過しており、また来日もないからどうしても遠くにあると感じてしまう。

 

その音楽は今に至るも独自そのもので、やっぱり彼らはオリジナルだ。

 

シリアスな社会的メッセージを込めながらも、どこかユーモラス。

 

そのバランス感覚も含めて素晴らしい音楽だ。

 

ほんと、せめて日本にもきてライブしてくんないかな。

 

 

続いてはこちら。


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こちらも日本を代表するバンド、海外の雑誌でキングオブシューゲイザーと評されたCruyff In The  Bedroom、その1st収録の“Into My Sleep, Under The Star”。

 

その音楽を聴けば、これがシューゲイザーだという特徴をふんだんに盛り込んでおり、ジャンル知りたきゃこれ、みたいな存在だ。

 

私はシューゲイザーは夏の音楽だと思っているのだけど、あのずっと空間を埋めるギターノイズがあたかも虫の鳴き声みたいに感じるし、そこに完備なメロディが乗ってくる様は暑さで溶けそうな夏の景色そのものだと感じている。

 

ジャンルそのものが好きかと言われれば別に熱心なファンではないが、こういう音楽って一定恋しくなってしまうのだ。

 

ちなみに最近驚いた事案の一つが、このバンドのソングライターの人が、あるアイドルに楽曲提供しているのを知ったことだ。

 

しかも、Twitterでやたらコアな音楽のレビューをしているアイドルの子がいて、面白い子だなとちょくちょく見ていたのだけど、その子の所属するRAYというグループのコンセプトがアイドル+シューゲイザーということだった。

 

ついその曲も聴いてみたが、クライフ印の曲であったね。

 

 

また、ラウドではないが実に夏らしいなと感じるポップスも、同じくメンタルが合わないとなかなか聴けないが、これらも聴きながらやっぱりいいなと思っている曲もあり、まずはこちら。


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オーストラリアのバンド、Van Sheの1stアルバム収録で代表曲の“Kelly”、一夏の恋を歌ったような青春丸出しの歌詞と圧倒的なポジティブメロディ、爽やかしか見当たらないまさに夏のポップスだ。

 

オーストラリアって面白い地域で、ちょいちょいこうした素晴らしいバンドが出てくるが、それこそ空気的にはSavege Gardenとかに通じるものもある。

 

確か2枚しかアルバムはリリースされておらず、もう活動もしていないようだが、非常に惜しまれるくらい名曲満載なので、アルバム自体この時期に聞くと甘酸っぱくていいぞ。

 

残念ながら私のプライベートにはリンクしづらいが。

 

 

爽やかさといえばこちらベテランも負けていない。


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ポストロックの代表格でもあるThe Sea And Cakeの“Sporting Life”、この曲は夏の夕暮れ感を感じるのだけど、彼らのアルバムは全て心があらわれる思いがする。

 

初めてみに行ったフジロックで、彼らのライブも初めてみたんだけど、ちょうど夕暮れに差し掛かるくらいの時間で、最高だった記憶しかない。

 

ちなみにこのライブ映像では、Broken Social Scene のKevinが客演しており、BSSのファンでもある私にはニヤニヤが止まらない映像となっている。

 

 

昼間は激烈ハードコア、気を失いそうな暑さにやられたらシューゲイザー、夕暮れが迫ったらポストロック、とそんな流れが私にとっての夏の風景だ。

 

疲れている時には穏やかな音楽も聴きたくなるし、今も引き続き聴いているけど、自分の中でちょっと前向きになると、こういう激しい音楽に素直に同調できるのかもしれないね。

 

浮き沈みも多いのだけど、ともあれ音楽を背中に、今の状況をまた打開していい環境にしていきたいものだ。