この頃またCDをあれこれ買い漁っている。
新規に聴くようになったアーティストの周辺を掘り返しているので、結果的に聴いたことのないところへ拡大しているという状況である。
で、具体的にどういうところに手を出しているかというと、アヴァンギャルドな方向である。
まあ、こちら方面は今に始ったことではなく、以前から狂ったような音楽は嫌いではない。
この間goatのライブで観たSajjanuというバンドを観てしまってから、こういう狂った音楽やっている人ってどこに向かって音楽を作っているのだろうか、などという疑問も湧いてしまったばっかりにまたセッセと聴き漁ってる訳だ。
昔買ったDellinger Escape Planなんかも改めて聴いてみたり、以前イベントで観たLagitagidaというバンドも買ってみたりね。
ちなみにSajjanuのメンバーがLagitagidaでもあったのですね、知らなかった。
世の中的にはどっちも知らねえよ、というところであろうが、そんなことは問題ではない。
それにしても、面白いものでネットで「音楽 変態」などと検索すると変態的なバンドをしっかりまとめて紹介してくれていたりするのである。
その中でnuitoというバンドも見つけたし、その他面白そうなバンドをたくさん発掘してしまったのでまた順次聴いて行かなければ行けない。
で、一先ず買ってきたのがTera Melosというバンド。
アメリカではあのLITEとツアーをしており、実は名前だけは知っていたのだけど、どんな音楽かは知らなかった。
ちなみに日本盤も出ているのだけど、LITEの井澤さんのやっているレーベルから出されているのですね。
今回買ったのは画像で載せた『Drugs/Complex』という奴。
一部歌詞もあるのだけど、対訳はLITEの武田さんであった。
こんなこともやっていたのだな。
その音楽性だけど、まだちゃんと聴き込めていないのだけど、ん~、訳わからん。
こういう音楽を作るときって一体どんな音というか、そういうのが頭の中にあるのだろうか。
そして彼等は演奏している時に何を観ているのだろうか。
それこそメロディとかがあればわかりやすいけど、そんなのどこにもないし、変調変調また変調、みたいなだし、止まったり急に動いたり、また急に止まったりという具合で一体どこで合わせているのかさっぱりわからない。
コード進行とかで何か合っているのだろうか。
そういう専門的な話しはさっぱりわからないので、誰か解説してほしいところである。
ところで、そんな訳もわからないのに何故聴くのか、という話しがあるが、この訳のわからないという体験そのものが面白かったりする。
10人が聴いたら10人意味不明というだろう。
100人が聴いたら2人くらいは絶叫する奴がいるかもしれないが、いずれにせよ人を選ぶのだろうと思うけど、だからこそ面白いのである。
音楽を聴く時に素直に心地良いメロディに耳を傾けているのも一つだし、歌を歌うのも一つである。
それとは別に訳のわからなさに対峙することもまた一つなのである。
別に音楽に限らないけど、こういう訳のわからないものに接する機会が多ければ、通常では観ることもない世界を覗けることにもなるから、たまには狂った世界も観ておかないとね。
ま、こんなところで感動できるのだから、それだけ私は普通と言うことなのだろう。