今年もはや年の瀬、例年であれば個人的ベストアルバムなんかを考えてランク付けなんかしていたが、最近はそれが難しい。
なんでかって、そこまでガッツリ聴けていないし、過去のものも聞き漁っているので時間軸があちこちして今年のリリースだけにフォーカスするのが難しいのだ。
また、最近本当に時間経過の縮尺がバグっているので、いつのことだか思い出せないのだ。
なので、シンプルに今年のまとめだけやっておこうということにした。
2022年リリースのやつ
まずは、現在産休中のPredawnの3rdアルバム『The Gaze』。
ギターを中心にさまざまな楽器が展開されており、新しい軸というよりはより深めていくようなアルバムであった。
全体に静かで、どちらかといえば暗いトーンの曲が多くあるものの、その分親密性というか密室感というか、部屋の中で静かに聴きたいアルバムだ。
休止前のリリースライブは、東京ではキネマ倶楽部で行われたのだが、馴染みのバンドメンバーと共にとても温もり溢れるライブであった。
ゆっくり休んでもらいつつ、その間にライブ盤とか出してもらえないかな。
と、こんなペースでやっていたら日が暮れてしまうので、さラリと行こう。
邦楽では坂本慎太郎『物語のように』、とあとはアナログフィッシュのライブ盤だけか?
そんなに買わなかったかな・・・
今年一番聴いたアルバムは、このアナログフィッシュのライブ盤『Live Bootleg Vol.1』だったな。
このツアーには、当時体調不良で行けなくなってしまって、配信で見たんだけど、ベストと言って差し支えないライブだったと思う。
新曲中心のセレクトだが、旧曲もいい感じに織り交ぜていて、導入にピッタリのアルバムだ。
他方洋楽は結構買っており、Robert Glasper『Black Radio 3』、Syd『Broken Heart Club』、SPOON『Lucifer On The Sofa』、Stars『From Capital Hill』、Worpaint『Radiate Like This』、Elephant Gym『Dreams』、Moonchild『Starfruit』、そしてまだ買ってはいないが、Yeah Yeah YeahsとArctic Monkeysもリリースしているしな。
この中ではとにかくMoonchildは過去作も含めてよく聴いたな。
Spotifyで恒例の年間リスニングランキングでも1位だった。
なぜか2位はスマパンだったが、とにかく素晴らしかったね。
静かな音楽なんだけど、夜聴いているともうほんとに最高。
今に至るもしょっちゅう聴いているからな。
そしてフジロック出演のSydも久しぶりの2ndをリリースしたわけだが、前作よりも正直地味なアルバムだった。
どうやら一度完成したアルバムを一度白紙に戻して作り直したらしく、タイトル通り失恋がモチーフになっているそうだ。
そんなアルバムをひっさげてフジロックに登場したわけだが、それほど話題にはなっていないがいいステージでしたよ。
こちらも単独もみたいアーティストだ。
ここまでR&B、Soul系のアーティストをピックアップしたが、ロックバンドの中で抜群にかっこよかったのはSpoonだ。
こちらはコンスタントにアルバムをリリースしており、前作の時にはプロモーションのみで来日し、サインはもらったがライブは未だ見ることが叶っていない。
ともあれ、このアルバムはロックンロールここにありというのを示したような硬派でゴリゴリしつつも上品で大人なロックンロールだった。
かっこいいなと素直に言葉が出てくる感じだ。
最近あんまりこういうアルバムは聴いていないけど、彼らのはずっと聴けるな。
本当に来日して欲しい。
そしてアジア勢では個人的に初めてちゃんと聴くようになったのが、Elephant Gymだ。
台湾のマスロック・ポストロック系のバンドである。
以前コロナ中にリモートでLITEとコラボしている動画は見たことあるんだけど、結局彼ら自身を聞くことはなかった。
しかし、こちらもフジロックの配信ライブを試しとてみたところ、こんなかっこいいバンドやったんか!と即痺れた。
テクニックはLITEと共演するだけあって凄まじく、曲もマスロック的なテクニカルさもあればポストロック的流麗さやエモさもあって、Mice Paradeやtoeなんかも想起させる、まさにセンスの塊みたいな音楽だった。
その後アルバムも順次買っているのだけど、どれも素晴らしいね。
来日は行けなかったのが本当に悔やまれるのだけど、またきてくれることを期待している。
各アーティストのリリースは盛んになっており、ファンとしては嬉しい限りだ。
買えていないものもたくさんあるので、また順次追っていこう。
2022年出会ったアーティストおさらい
今年は結構新しく聞くようになったアーティストもいて、過去作だが結構よく聴いたものが多かった。
いずれもライブきっかけというのが多かったんだよな。
まずはサマソニでみたRina Sawayama。
名前はなんとなく知っていたが、ちゃんと聴いたことはなかったんだけど、ライブがとりあえずかっこよかった。
女性アクトで、この手のアーティストってちゃんと聴いているやつはないんだけど、件のMC含めて感じたが、こういう芯のあるアーティストはいいですね。
サマソニでは、CHAIも初めてライブをみて、ようやく音源もちゃんと聴いた。
ポップでキャッチーな見た目に比してタイトでアグレッシブな曲が多いし、歌詞は噂の通り徹底した自己賛美。
この時代にあってそのスタンスは圧倒的に正解だと思う。
この日本の2大フェス以外にも音楽イベントは復帰しており、そこでも出会いが。
まずは日本のオルタナ系バンドを集めたイベント、CraftRock Fesでは羊文学を初めてみた。
音源は軽く齧ったくらいだったけど、そこで改めてちゃんと聴いていいじゃないと。
今年新しいアルバムをリリースしているけど、前作を購入して聴いている。
また秋口に行ったOdd Brickでは、Little Simzをお初に。
本当に名前も何も私は知らなかったけど、曲もライブもかっこよかった。
ライブ中、アクシデントでなんと3回もやり直す自体に見舞われてしまい流石に苦笑いしていたが、その後アカペララップで繋いで見せて、4回目にようやく決まった時には大喝采であったね。
そしてフジロックの配信では、先のElephant GymだけでなくHyatus Kaiyoteも発見。
こちらも名前だけなんとなく知っていたけど聞かずに過ごしていた一組だが、聴いてぶったまげた。
ジャズやソウルがベースにあると思うが、曲自体はなんというかアヴァンギャルド。
また彼らはオーストラリアのバンドのようで、いわゆるブラックミュージックと違う感じに響いてくるのが不思議であるが、好き勝手やっている感じがすごい。
いやね、全部やっぱライブみたいよね。
上記以外にも、A Certain Raitioとかも聞くようになったんだけど、古くても新しくてもいい音楽がまだまだ世の中にはいっぱいあって、本当に全部は聴いていられないものね。
とりあえず音源のふりかえりはこれくらいかな。
別途ライブも振り返ろう。
多分後日。