音楽放談 pt.2

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小休止164「静かな明け方におすすめ」

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昨夜は知人と飲んで、朝に帰ってきた。
 
この歳になって朝まで飲む機会がなぜか増えているんだけど、存外自分は丈夫というか、胃袋は小さくなったが酒を飲む量は増えたし、酒が抜けきらない状態で寝ることも結構あるけど、二日酔いという状態には滅多にならない。
 
飲んでいる途中で頭が痛くなることはたまにあるけど、人と飲んでいる時にはまずそれはないしね。
 
酔い半ばで迎える朝方の景色は存外悪くなくて、普段人が溢れかえっている中で生活しているからその密度がなく、静かな朝方の風景は結構好きである。
 
昔からそうなんだけど、夜が明けてすぐの時間は本当にいい時間だ。
 
だんだん日の出の時間も早くなってくるので、この朝の時間も長くなっていくのがいいよね。
 
 
そんな早朝に聞いていて心地よいなと感じる曲をいくつかピックアップしてみよう。
 
まずはこちら。
 
Deerhunterの現時点での最近作『Fading Frontier』収録"Living My Life"。
 
リリース後のライブではもっとゴージャスなアレンジで、この曲のポジティブなフィーリングがより強く感じられるものであったが、明け方に聴くならオリジナルのアルバムVerの方がおすすめだ。
 
静かに始まって、これから何かが始まるような展開はこの時間帯が持っている感覚にハマるのではないだろうか。
 
今年来日も決まっているし、確かアルバムのリリースも控えているはずである。
 
待望だ。
 
 
続いてはこちら。
 
Broken Social Sceneの一つ前のアルバム『Forgiveness The Rock Record』にボーナスとして収録されていたミニアルバム?『Lo-Fi For The Dividing Nights EP』から”Song For Dee”。
 
2分ほどの短い曲だし、このEP自体も10曲くらい入って30分にも満たない短尺で、タイトル通りローファイな曲たちが収録されている。
 
その中でもこの曲の適度な肩の力の抜け方というか、明るさが実に心地よい。
 
こういうアコースティックな曲って、なんとなく落ち着くから大好きである。
 
来日、しないかな。
 
 
続いてはこちら。
 
Bright Eyesのヒット作『I'm Wade Awake, It's Morning』から先行して発表された”Lua”。
 
この曲がビルボードチャートでトップになり、アメリカインディというものが大きく注目される一つのきっかけになった。
 
こんなウェットで寂しい感じの曲がアメリカのヒットチャートに登ったわけだから、ちょっと驚きである。
 
この曲は明け方を、どちらかといえばネガティブな視点で捉えている。
 
あんなに楽しかった夜も朝になれば全てなくなってしまう、というような歌詞があるんだけど、この曲の主人公は好きな女性にうまく気持ちも伝えられないままに迎えてしまった朝に悲嘆に暮れているような内容である。
 
Bright Eyesコナー・オバーストという人のやっているほとんどソロプロジェクトなんだけど、彼は10代半ばから曲を描き始め、地元オマハの仲間たちと活動していたんだけど、当時から天才と呼ばれていた。
 
曲や歌詞も非常に素晴らしいんだけど、何よりこの儚くて一聴すると弱々しいが芯の強さを感じさせる声もとても綺麗で素晴らしい。
 
彼の所属していたレーベルがSaddle Creekというんだけど、そのドキュメンタリー映画にも登場しているので、ぜひチェックして見て欲しい。
 
 
続いてはこちら。
 
Maximo Parkの一つ前のアルバム『Too Much Information』のラストに収録されている"Where We're Going"。
 
歌詞もタイトルもストレートなので、なんとなくどんな歌かはわかると思うけど、酒で酔い半ばで乗る始発電車の中で聞いたら不思議な安堵感と希望に包まれるに違いない。
 
まあ、どこも何も家に帰る道のりなわけだが。
 
私は彼らの1stアルバムからのファンなのでずっと聞いているんだけど、やっぱりこのアルバムが彼らのキャリアの中ではベストだと思っているので、ぜひ聴いてみてほしいアルバムである。
 
 
ちょっと電車つながりでこんな曲も貼っておこう。
 
エレクトロニカの代表格Mumの『Yesterday Was Dramatic, Today Is OK』から"Awake On The Train"。
 
インストの10分近い曲なんだけど、電子音の中に温もりを感じる彼らならではの楽曲は、単純に綺麗だし心地いい。
 
アルバムタイトルも文学的ですばらしい。
 
ちなみにこの曲の1つ前の収録曲が"Asleep On The Train"である。
 
てっぺん回るまで飲んで、その帰りの電車の中で昨日と今日が切り替わる瞬間を迎えるような連なり。
 
昨日はドラマチックだった、今日も悪くはない、ていう感じかな。
 
 
最後は日本人からこの曲。
 
清水美和子さんがソロでやっているPredawnのデビューEP『手のなかの鳥』から"Suddenly"。
 
この人の曲は全体にアコースティックで穏やかなものが多いんだけど、声質も好きなのですね。
 
その名前もPredawn(夜明け前)というくらいだから、この時間帯にはピッタリである。
 
最近ではTOYOTA のCMでも曲が使われているので、何気に耳にしたことのある人も多いのではないだろうか。
 
アメリカインディ的なエッセンスも満載なので、ライブは結構ロックな感じもあるが、1人でアコギ1本で弾き語っていることの方が今も多い。
 
ギターテクニック含めて非常に評価も高いので、是非アルバムもチェックして欲しいアーティストである。
 
 
音楽はいろんな場面、感情を切り取っているから、シチュエーションに合わせて選んでいくとより楽しく盛り上げてくれるので、いろんな曲を聴きながらいろんな場所、いろんな時間帯を歩き回るのもとても楽しいのでオススメである。