音楽放談 pt.2

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2009-01-01から1年間の記事一覧

Yeah Yeah Yeah yeh yeh yeah yeah yeah yeah!! ―lcd soundsystem

最近はプロデューサーという立場の人がものすごく注目されている、と言う話は以前にも書いた。 もう改めて書かないけど、やはり一流のプロデューサーは一流の審美眼を有している、と言うことであろう。 今や出来のいい新人を誰が一番早く探し当てるかに、メ…

不穏さを感じる音 ―XTRMNTR

大学時代からやたらと音楽を聞くようになった。 理由はもちろん経済的な自由が大きいんだけど、一人暮らしの寂しさもあったのかも、知れない。 あんまりないけど。 で、音楽雑誌も熱心に読むようになった訳だけど、そうなると色々と知識として様々なバンド名…

人間失格!! ―人間椅子

江戸川乱歩と言えば、言わずと知れた日本の文豪である。 明智小五郎や、怪人20面相という名物キャラクタも生み出した、日本を代表するミステリー作家である。 その名を冠した文学賞もあるし、最近ではすっかり子供たちの人気もの、名探偵コナン君の名字も彼…

大人の反抗 ―Spirit If...

なんだかよくわからないけど、自分の感覚にフィットする音楽というのがある。 もちろん理由を付けようと思えば浮かぶんだけど、そうして列挙しているうちに、あれ?とはたと思うのである。 並べてみたところで、実際はいいと思うからいい、としか言いようが…

悪意か単なる遊び心か ―Aphex Twin

サマーソニックも第2弾までアーティストが発表されている。 今年のヘッドラインにはあいにく尽く興味がなく、Nine Inch Nailsはメッセ側でのメインであろうことが確定している。 そうなると、一体どういうステージ割りになるのかがきわめて重要な問題となっ…

小休止5「背景を探ろう」

先週100件目の記事ということで、Nine Inch Nailsの歴史的名盤「The Downward Spiral」について書いた。 本当なら1件に抑えられるとよかったのだが、つい書きすぎてしまった。 まあ余計なこともたくさん書いたし、何より感情移入をしすぎたというのが一番だ…

90年代の病理part.2 ―The Downward Spiral

圧倒的な破壊力を持った"March of the Pigs"に続く5曲目は"Closer"。 先行シングルとして発表されたこの曲は、アルバム中でも独特のムードを持った曲で、一番聴きやすい曲でもある。 このアルバムをトレントが完成させたとき、プロモーターだかに「まったく…

90年代の病理part.1 ―The Downward Spiral

92年、Nirvanaの「Nevermind」の爆発的なヒットにより、グランジ/オルタナティヴはいよいよムーヴメントとして大きな流れになる。 過去のものを参照しつつ、新しい価値観を叩き付けるバンド群は、とても刺激的で、破滅的で、時代的閉塞感に苛まれていた当時…

最高のEntertainment!! ―Gang of Four

80年代末のポストパンクと呼ばれる一連のバンドの中でも後世に与えた影響力の大きさでいうと、Gang Of Fourは随一であろう。 何せR.E.M.にRed Hot Chiri Pepperのフリー、それにPrimal Screemのボビーなんかもライナーを寄せるほどである。 最近でいえば、Fr…

変わるのは大変 ―Dig out your soul

来週のミュージックステーションにOasisがでる、ということで、ちょっとしたニュースである。 以前レッチリが出たときも結構びっくりしたけど。 Oasisて、日本の地上波に出るのはほとんど初めてなんじゃないかな。 ベスト出したときにノエルがいいとも(!?)…

大事なのは内外 ―Horrors

人は見た目が9割、なんていう本が一時期話題になったものである。 外見よりも中身は大事、と幼い頃から教えられた割には、現実社会ではやはり外見の良い奴の方が徳じゃないか、となって大体の人は切ない思いをする。 持てる男は辛いって?持てない奴のが辛…

口からあふれる・・・ ―Foals

最近の若手バンドは音楽的な語彙もさることながら、非常にテクニカルなバンドが多いと評判である。 実際楽曲の複雑さは明らかで、果たしてこれを以下にライヴで表現するのか、というのは興味深いところである。 そういう連中の多くはライヴでの評判ありきな…

死ぬまで踊る ―Danse Macabre

先駆者という奴はやっぱり偉大である。 仁和寺の法師も言っているが、そうして先達があれば自分の行くべき場所を教えてくれる訳である。 素敵じゃない。 別に今いる奴らがみんなそうだ、という訳ではないけど、ニューウェイヴリバイバルという一つの流れの最…

褪せない理由 ―Luna Sea

割と多くの人が、本気で音楽を聴くようになるのが中学生ぐらいだという。 私もそうで、小学生時分にも聴いてはいたが、別に自分で選んでいた訳でもないし、はやりの曲を聴いていたんですね。 当時は、よもや自分がかくもコアな世界にハマっていくとは思いも…

Fuckin' Joke ―Killing Joke

パンクのその後に勃興した音楽の一群をニューウェイヴとかポストパンクなんて言ってね。 パンクの後だからポストなんだけど、その音楽性は多岐にわたり、恐ろしく豊作でありながら、一方で瞬間最大風速のような側面もあったのは確かだろう。 ああもオリジナ…

「P・O・P」の破壊 ―The Mad Capsule Markets

反骨精神を持つ事、社会に対して反抗的である事、それはある種若者の特権めいたものである。 それは、やはり大人になるという事が同時に社会に適応してゆく事でもあるためであろう。 社会に適応するためには本音ばかりではいけなくて、建前という奴を覚えな…

アンティピカルな精神で ―Back Drop Bomb

日本のロックシーンは2極化が著しい、という話を聞いた事がある。 日本でロックという言葉がどういう風にとらえられているか、というのを考えると、自ずとその意味するところはわかる気がする。 私もロック好きです、という事あるんだけど、そうするとやっぱ…

戦慄のアルバム ―The Larks Tongue in Aspik

楽器のテクニックという奴は、楽器をやってない人間からすれば全くわからない。 たとえライヴを見たとしても、やっぱりわからない人にはわからないのである。 その理由としては、CDと同じに聞こえる事が当然だと思っているから。 CDと同じに聞こえたところで…

夜遊びの夢の後 ―Metronomy

毎年年末には各音楽誌がその年の年間ベストアルバムを発表している訳であるが、同時に来年の音楽業界の予測、というか、こいつらが来るぜ、というのを打ち出す事もある。 Cross Beatはそういうのは次の号に持ち越しているし、どちらかと言えば新譜関連の記事…

Drive Time ―Ceephax

価値観を広げるためには、今まで触れてこなかったものに触れるのが手取りばやい。 面白いもので、何となく毛嫌いしていたようなものでも、あるとき不意に好きになる事だってあるしね。 逆もあるから面白いんだけど。 例えば、レッチリとかって、初めて聴いた…

届きました!! ―AA=『#1』

ようやく出ました、AA=の1st『#1』。 今まさに聞きながら書いているんだけど、ン~~素敵。 既にYouTubeなどで公開されている曲もあるし、あるいは年末のカウントダウンでやった曲もあるので、多少は垣間見えていた訳だけど、こうして改めてパッケージ化され…

小休止4「音楽の映すもの」

投票のコーナーを設けてみました。 お題は「今のU-POPに関して」という事で、最近のJ-POPって、いったいどういう受け取られ方なのかしら、という個人的な興味である。 当の私自身は、いわゆるJ-POPとして括られる音楽は、少なくともここ数年はまともに聴いて…

朝になると・・・ ―Bright Eyes

先日の記事ではNYが熱い、と書いた。 実際おもしろい奴がゴロゴロいるわけであるが、それだけではない。 もう一つ忘れていけないのが、オマハという都市である。 もう何度も登場しているが、私が最近好んで聴いているバンドの多くもこの街出身である。 The F…

個性のるつぼ ーYeah Yeah Yeahs

今年はまた新譜が楽しみなアーティストが非常に多い。 まずなんと言ってもAA=、今月ついに出ますね。 他にもMaximo Park、Broken Social Scene、Charlotte Hatherleyあたりは今年出るといわれているがいささか覚束ない。 Nine Inch Nailsなんかは気まぐれの…

壊れている正常者 ―Broken

オルタナティヴなムーヴメントが次第に顕在化するにつれ、その中にあるアーティストが急激に脚光を浴びるようになるのはいつの時代も同じ事である。 そうなると、商業主義者はそれらを如何に金にするかを考える。 それに素直に従う奴もいれば、冗談じゃない…

感情の爆発の後に悲しみ ―Smashing Pumpkins

俺は絶対認めない!!などと一人意気んで見ても、知るかとばかりに世界は流れる。 アルバム派の自分としては、好きなアーティストが「アルバム止めました」宣言する度に悲しくなる。 誰も求めてないから、なんて、どうしてそんなひどい事を言うのであろうか。…

無感情を取り繕う ―Bee Hive

エモーショナルな音楽をさしてエモという。 今で言うエモだと、いわゆゆボーイバンドばかりで私には興味のない連中ばかりだ。 もっと、当初のエモという言葉がさしていた音楽はすごく良いんだけど。 CursiveとかModest Mouseとかね。 でも、音楽というのは何…

Humanity ―The Mad Capsule Markets

何を基準に音楽を聴くか。 それはきわめて重要である。 特に自分のような、端から見れば音楽ジャンキーみたいな奴(少なくとも会社ではそう思われている節がある)にとっては。 もちろんメロディや、耳触りなんかは一番表立っている分気になるところだし、こ…

「自分」が好きな音の探求 ―Boredoms

街にはいろんな音が無秩序に鳴り響いている。 車の音や、人の声、鳥が鳴いたり子供が叫んだり。 店に入れば音楽が流れ、一方で扉の開け閉めの音。 どれも独立に聞けば意味をなすはずだが、それぞれの調子で鳴ろうとするとそれは騒音でしかない。 そういう意…

真実は脳の中、選んだ現実は... ―Venometeoric

最近日本のロックバンドでも複雑な曲展開をするものが多い。 例えば今一番勢いのある若手の一つである9mmとか、類型で凛として時雨、とかね。 メタル的な要素をかなり感じるが、1曲の中でも転調しまくりの曲はむしろプログレなのだろうか。 もっとも彼らに関…